福井県越前市 2006年4月9日

 天気予報では絶好の撮影日和というわけでは無かったが、次の休みに晴れる保証もなく、またすでに発生している蝶は確実に擦れていくので思い切って出かけることにした。

 朝9時頃に現地に到着。空はあいかわらず薄曇りでまだまだ気温も低い。道の脇にマメザクラの花がきれいに咲いていた。この花にギフチョウが飛んでくれれば絶好の被写体になるのにと思いながら道を進んだ。

 小高い丘の尾根の小径をたどって、少し開けた空間にでた。 所々にカンアオイもあり、環境は良好である。

 ところが空には次々と雲が流れて来るし、風は冷たい。予報では今日の最高気温は11℃。 それでも時折、日差しが射すとスギの梢からギフチョウが数匹ひらひらと降りてきた。

 11時をすぎてようやく日差しが安定し始めた。ギフチョウもいくらか見られるようになり、ヒオドシチョウが立木の幹で占有行動をとるようになった。飛び立ってはせっかく現れたギフチョウを追い払ってしまう。ちょっと迷惑。

 林床のショウジョウバカマで吸蜜するギフチョウがいた。もう少し接近してちゃんとした写真を撮りたかったが、その余裕はなかった。

 ちょっと飛んで枯れ葉の上に止まった。新鮮な♀だった。


 午後2時半頃、そろそろ飛ぶギフチョウも少なくなったので帰途についた。 

 

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