長野県木曽地方 2006年8月5日

 昨年、偶然フィールドでお会いした木曽谷の蝶と自然のKさんと、但馬の蝶・播磨の蝶のTさんに無理をお願いし、木曽地方のオオゴマシジミを案内していただいた。朝から快晴の中、ついつい気がはやり30分前に待ち合わせ場所に着いた。

 Tさんを待つまでのしばらく間、Kさんに近くを案内していただいた。小径を歩いていると林の中からメスアカミドリシジミの♀がひらひらと舞い降りて下草にとまった。逆光の中だったので赤い斑紋が浮かび上がるようにして撮影してみた。ほどなくTさん達が到着し、そろって目的地へ向かって出かけた。

 

 

 大雨のせいで林道が荒れており、下の方に車を置いて歩き始める。林道をひたすら歩くが、話をしながらなので退屈しない。道添いにはミドリヒョウモンやウラギンヒョウモンなどのヒョウモンの類が多く、スジボソヤマキチョウなどがも見られた。また、梢の先ではオオミスジやミスジチョウが軽やかに舞い飛んでいる。

 

 道沿いにクガイソウの花が見え始めたところでオオゴマシジミが吸蜜しているのを見た。全員で並んで撮影を始める。まだまだここは序の口ということで、奥の方のベストポイントに期待が高まる。 


 

 

草をかき分けて到達した谷間には青い蝶が群れ飛んでいるはずだったが、最盛期にはちょっと早すぎたようで食草のカメバヒキオコシの花穂もまだ小さい。相当傷んではいたが春型のサカハチチョウもまだ飛んでいるような状態。残念ながら次回に期待ということで林道を戻り始める。帰り道のヒヨドリバナの花にカラスシジミの新鮮な♀を見る。

 

 

 また、道添いの日陰のササ原にはゴイシシジミが飛んでいる。

  ゆっくりと林道を降りてきて、ムモンアカシジミを見に行くがこれもちょっと早すぎるようだった。最後に案内いただいた草地ではホシチャバネセセリがいくつも占有行動をしていた。

 

 オオゴマシジミには少し早く、多くの個体には会えなかったのは残念だったが、一日楽しく過ごすことができた。最後に、貴重な生息地にご案内いただいたKさん、Tさんありがとうございました。

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