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北海道 日高町 2008年6月21日 |
この日は日高山地の谷間で蝶を探すことにして、札幌を早めに出かけた。まるで東京の梅雨空のように雲が低くたれ込めていて、北海道とは思えないほど。途中、少し太陽が覗いた瞬間もあったが、谷間に入るとあいかわらず曇っている。まあ、雨が降らなければ良しとしなければならない。 林道のゲートを通ってしばらく走った後、最初にカメラに収まったのは大きなエゾシカ。車に乗っている間はあまり警戒する様子はないが、ドアを開けると跳ね飛んで茂みに隠れた。 曇天のため飛んでいる蝶はいないので、目を皿のようにして草にとまっている蝶を探した。最初に見つかったのはジョウザンシジミ。きれいな個体がひとつ道ばたの草の葉にに止まっていた。
しばらくしてシロオビヒメヒカゲ、さらにカラフトタカネキマダラセセリを見つけた。これはカラタカの♂。いずれもあまり活発ではない。
一匹だけ♀を見かけた。本州の高山にいるタカネキマダラセセリとそっくりの模様をしている。この♀は通りかかった♂に追われてどこかへ行ってしまった。もう少し撮影につきあって欲しかったのに残念。
カラタカの追尾。手前が♂、遠くに見えるのが♀。
ちょっと暗かったのでノイズっぽい画像になった。
シロオビヒメヒカゲは個体数は多くないものの新鮮。
そうこうするうちに時折薄日も射すようになってきた。明るくなると蝶たちも活動をはじめ、急に忙しくなる。
ホソバヒョウモンが緩やかに飛んで吸蜜している。やや色褪せているかな。この小さい個体を見ているとヒメカラフトヒョウモンという名前も納得がいく。
岩場のショウマの花に飛んできた個体は美しかった。やはりクローバーよりはこちらが本来の姿だろう。
とは言いつつも、ジョウザンシジミのシロツメクサで吸蜜中を撮影。
明るくなったり暗くなったりをくりかえした曇天の中、かなり粘ったが空は晴れないまま谷間をあとにした。あすはいよいよ今回の撮影旅行のもう一つの目玉である黄色いウスバキチョウを狙って、大雪山に登る予定であるので結構な距離を移動する。
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