三重県紀北町ほか 2009年5月10日 |
GWが終わっていつもこの時期には三重県南部を訪れている。午前中にミカドアゲハを中心としたアゲハ類、午後からはアオバセセリとスミナガシがターゲットである。 まずはミカドアゲハのポイントを訪れる。アオスジアゲハは多いがミカドはまだそれほど多くはないようだ。
ミカドアゲハは普段は高い梢の先を舞っているが、ときどき吸蜜のためにタチバナの花を訪れる。その瞬間を狙って撮影するのだが、チャンスはそれほど多くはない。
適当な時間に切り上げ、アオバセセリとスミナガシのポイントへ移動する。 大海原をバックにゆったりと飛ぶアオスジアゲハの姿が好ましい。いつもは広角でねらうことが多いのだが、今回は少し長めのレンズで狙ってみる。なんとなく高度感のある写真になった。
しばらく待っているとアオバセセリが登場した。残念ながらもう色褪せている。今年は雨続きで来ることができなかったが、やはり連休の後半が良かったのだろう。
そしてスミナガシ。いつもの時間に現れ、いつものように決まった立木に止まる。
山頂で目にもとまらないような速度でテリトリーを張るスミナガシのスピード感を表現するにはどうすればいいのだろうか、と考えていたが、シャッター速度の設定ミスで撮影できた下のような写真がイメージに近いものになった。ちょっと心霊写真みたいですが・・・。
いつものように高速シャッターで動きを止めた写真はこのような感じになる。
スミナガシのような黒い蝶の場合はフラッシュを使うことが多いが、占有行動をとっている個体にフラッシュを当てると蝶の方からカメラに向かってくることに気がついた。この習性は撮影に使えそう。 そのうちに蝶の方から接近してきて腕に止まって汗を吸い始めた。フラッシュに向かって飛んできていると思っていたが、単に私の体が汗くさかっただけなのかもしれない。海をバックに一枚撮影。
さらにはカメラのレンズにまで止まる始末。
そのうちに複数の個体が飛来するタイミングが増え、狭い山頂はスミナガシやアオバセセリの追尾バトルが始まった。耳元を飛ぶと翅の音が聞こえて迫力満点。
こうして日が傾く頃まで楽しく撮影することができた。
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