長野県飯田市 2013年04月13日 ギフチョウ |
好天が予想される中、長野県飯田市の黒いギフチョウを見に行った。すでに先週にはややスレた♂もいたという話を聞いていたのでちょっと遅めかもしれないが♀を撮影するのを主眼とするつもり出かけた。 朝方は冷え込んだせいか、草地には霜がびっしりと降りている。 お天気は良いのだが、冷え込んだせいかなかなか蝶は飛び出さない。オオルリなどを撮影しながら待っていると、9:15頃にようやくコバノミツバツツジを吸蜜に訪れる個体が現れた。 地面にとまったところを撮影。「うーん、やっぱり黒い」 スレているがやはり飯田のギフチョウの特徴が現れている。
ツツジの周りをゆるやかに飛んでくれるので、飛翔写真を狙ってみる。
♂はスレているが、♀はきれいな個体がいくつか見られた。
ツツジで吸蜜した後、少し花の上で休憩する♀。
昼前になったので、尾根へ上がってみる。この地のギフチョウは大切に保護されている。この日はギフチョウの観察会が行われており、20〜30人くらいの人が観察に訪れていた。尾根筋を歩いていると、立派なサクラの木が目に入った。抜けるような青い空にサクラの花、そして優雅に舞うギフチョウ。こういう景色を見ていると時のたつのを忘れそうだ。
比較的低い花で吸蜜する個体。これは新鮮な♂のようだ。
ヤマザクラの梢を飛んでいるギフチョウを眺めていると、突然2頭が絡みながら少し向こうの地面に落ちてきた。「求愛行動!?」と思ってカメラを構えていると、どうやらこれは♂同士の誤求愛。ギフ、ヒメギフでは時々観察される光景だった。このあと2頭は離れて飛びさった。
ふと見ると数メートル先の地面でうごめいているギフチョウを見つけた。よく見ると新鮮な♀が吸水している。♂はともかく、♀の吸水は少し古びた個体がするものと思っていたので、ちょっと意外だった。
次は少し離れたサクラで吸蜜する個体。葉が出ていないのでソメイヨシノのようだがちょっと雰囲気が違う。サクラの種類はよくわからない。蝶の鮮度があまり良くないのが残念。
また足下のラッパスイセンに訪花する個体も見られた。口吻を伸ばしているので吸蜜しようとしているようだが、蜜を吸うまでには至らずすぐに飛びさった。スイセンを訪れるギフチョウを見るのは2回目だが、前回も吸蜜には至らなかった。
この日は♀の時期としては良かったが、♂には少し遅すぎたようだ。次回はもう少し早い時期に来てみようと思う。現地でお会いした皆様、どうもありがとうございました。
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