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長野県朝日村 2013年04月14日 ヒメギフチョウ |
飯田市の黒いギフチョウの翌日はヒメギフチョウを見に行った。朝、発生地の斜面を歩いてみると一頭の♂が飛び出してカタクリにとまった。ちょっと右前翅先端に難があったが、きれいな個体。
この辺りのヒメギフチョウ、カタクリは大切に保護されているので、花が多く咲いている斜面には踏みこめない。そこで少し離れた草藪の斜面で緩やかに飛ぶ個体を撮影してみる。これは後翅の赤紋が発達したきれいな個体。
そのうちに蝶が飛ぶコースがわかってきたので、カタクリ畠をが見下ろせる斜面に腰を据えて飛翔写真を狙ってみる。♂が多い時期で、♀も出始めのちょうど良い時期であった。
しかし、常時飛び回っているのは5頭以下のようだ。蝶が低く飛ぶときは上の写真のようにカタクリの花も少しぼける程度でそれなりにきれいに写るのだが、少し浮き上がって飛ぶと背景が遠くになり、下の写真のようにちょっとぼけが強くなりすぎるように感じる。
ヒメギフチョウはカタクリの咲く斜面を飛び回っているだけで静止することはほとんどない。でも、時々はカタクリの花で翅を休めてくれる。
人の動きを感じるのだろうか少し遠いところにとまることが多く、撮影にはちょっと苦労する。このように花の上に静止することが多かった。蝶には光が十分当たって良いのだが、きれいな花が半分隠れてしまう。
次は蝶までの間合いを計りながら100oで撮影。
交尾する個体も見られた。
カタクリの群落の上を飛翔する個体。
斜面にはサクラの木も数本植えられてある。午後には吸蜜に訪れてくれるだろうか、と期待しながら待ってみるものの、風が少し強かったこともありなかなかサクラにとまることはなかった。でも時々は思わせぶりな飛び方でサクラの花の間を飛ぶ個体も見られるのでそれを撮影。ワンチャンスしかなかったのだが、意外にもきれいに撮影できていた。ところでこのサクラは何という種類だろうか。ちょっとピンクが濃く写真うつりがいい。
♂同士が追尾しているのを撮影。
遠目のカタクリの群落を飛ぶ個体。300oで離れたところから狙ってみる。こういう雰囲気も好きなのだが、棒のように何本も立っている枯れ草がじゃまになった。
こうして一日、十分にヒメギフチョウを楽しむことができた。現地では、teclaさん、maedaさん、そして愛野緑さんにお会いした。いろいろありがとうございました。
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