滋賀県長浜市 2013年05月25日 ミヤマカラスアゲハ、ウスバシロチョウ |
新緑の渓谷に春型のミヤマカラスアゲハを見に行った。林道を車でゆっくりと流すと道路上の水が漏れ出ているところで吸水する個体がいくつか見られた。でもなかなか敏感で近づくことができない。結局、まともな写真は撮れずじまいだった。 この日は雲一つ無い青空で陽射しはかなり強い。こういう条件では吸水に来ても翅を開くことは無いとのことでミヤマカラスはしばらくあきらめて、ねらいを変えて谷に入ってみた。ウスバシロチョウがたくさん飛んでいたのでこれを狙ってみた。このあたりはたくさん雪が降り、かなり黒い個体も混じるとのこと。とりあえず撮影した個体は普通の黒化度の個体。個体数は多いのだが、ちょっと欠けた個体が多い。
渓流沿いの草地の上を緩やかに舞い飛んでいる。
Fish-Eyeではこんな感じの写真。フラッシュを軽く利かせるべきだった。
この♀はちょっと黒っぽい個体だった。追いかけると低く茂った木の下の影へと逃げ込んだが、自分の翅の黒い色がわかっているのだろうか。
次に現れたのはミヤマチャバネセセリ。最近この蝶を見るのは都会の河川敷のグラウンドの横や火山性の草原などでミヤマという名前がしっくりとこない。 私にとってミヤマチャバネのイメージはこの谷のような場所でウスバシロと一緒に飛んでいる蝶というイメージが強い。
目的のミヤマカラスは昼間はほとんど飛んでいる個体を見ない。それでも車を走らせながら林道からふと見た川の対岸にカラスアゲハ主体だが、ミヤマカラスも含む集団を見つけた。少し下流の浅いところで川を渡り、蝶を見下ろせる土手の上から、蝶の開翅をじっと待った。
そしてようやく開いてくれたのがこの♂。直射日光のもとなので自然な色が出ていない。
次は場所を変えて日陰の河原で翅を開いてくれた個体。同じミヤマカラスでも光の当たり具合でこんなに見え方が違う。
午後2時を回ってそろそろお終いのムードの中、訪れたカラスアゲハの開翅。これもなかなかきれいな個体のなのだがやはりミヤマカラスとの差は歴然。
オナガアゲハも時々見かけたが、べったりとした黒色であまりきれいではない。
アゲハ類の飛ぶ姿も見なくなったので、終了とした。
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