長野県  2015年5月1〜3日 (1) ギフチョウ、ヒメギフチョウ

 毎年恒例のギフチョウ撮影旅行に今年も出かけた。早朝、立ち寄ったコンビニから見た針の木岳方面の風景。雲一つ無く風も穏やか。目標の一つはギフチョウのイエローバンドを撮影すること。それと昨年の撮影ポイントでカタクリの群落の上を舞い飛ぶギフチョウの姿を写し止めること。結果としては5/1、2が同じようなあまり芳しくない成果、5/3がかなり満足のいく結果となったので、それぞれを撮影記録(1)、(2)として紹介したい。

 まず入ったポイントで飛んできたギフチョウ。今年は発生が遅れていたのでその姿を見ることができてとりあえず安堵した。

カタクリで吸蜜するギフチョウ♂ 長野県白馬村
カタクリで吸蜜するギフチョウ♂ 長野県白馬村 2015年5月1〜3日

 さて今年のテーマのカタクリの上の飛翔。撮影時間のかなりの時間をこのために費やした。

カタクリの群落の上を飛翔するギフチョウ♂ 長野県白馬村
カタクリ群落の上を飛翔するギフチョウ♂ 長野県白馬村 2015年5月1〜3日

  飛翔する姿を撮影していると時々カタクリに舞い降りて吸蜜するので、イエローバンドかどうかをチェックしていく。

カタクリで吸蜜するギフチョウ♂  長野県白馬村
カタクリで吸蜜するギフチョウ♂白馬村 2015年5月1〜3日

 ギフチョウの発生数はあまり多くなく、おそらく3頭程度が巡回しているような感じ。

カタクリ群落上を飛翔するギフチョウ♂ 長野県白馬村
カタクリ群落の上を飛ぶギフチョウ♂白馬村 2015年5月1〜3日

 気温が高く、空気も乾燥しているせいかカタクリの花はみるみるうちに傷んでいき、花弁の先の色が抜けていく。そこでそういう花を避け、出来るだけきれいな花の周りに来るところを狙って撮影していく。かなり粘ったのだが、とうとう5/1も5/2もイエローバンドは現れることは無かった。

カタクリ群落上を飛翔するギフチョウ♂ 長野県白馬村
カタクリ群落上を飛翔するギフチョウ♂白馬村 2015年5月1〜3日

  午後はヒメギフチョウのポイントに移動して撮影してみた。この地のヒメギフチョウは少し前から発生しており鮮度が悪いものが多かったのが残念。

カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村
カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村 2015年5月1〜3日

  でも逆光に映えるカタクリの花が咲き乱れた斜面を飛ぶ姿は印象的なシーンだった。

カタクリ群落上を飛翔するヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村
カタクリの咲き乱れる斜面を飛ぶヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村 2015年5月1〜3日

 カタクリの周りを飛翔するヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村
カタクリの花近くを飛ぶヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村 2015年5月1〜3日

カタクリ群落上を飛翔するヒメギフチョウ♂ 長野県小谷村
ヒメギフチョウ♂の飛翔 長野県小谷村 2015年5月1〜3日

 今回は準備不足で十分な撮影が出来なかったが、次回はもう少しいろいろ工夫して撮影してみたいと思う。

  ♀の姿も見ることができたが、残念ながらかなりスレていた。林内を探してみるとウスバサイシンには生み付けられた卵があり、もう蝶が発生してからしばらく時間が経過していることを示していた。

植林地の林床で見つけたヒメギフチョウ 卵 長野県小谷村 2015年5月1〜3日
植林地の林床のウスバサイシンに生み付けられたヒメギフチョウの卵 長野県小谷村 2015年5月1〜3日

 5/2の夜はこれも恒例となった、懇親会。これもまたここの楽しみの一つ。今回はギフチョウもヒメギフチョウも同じような飛翔写真ばかりになってしまったけれど、イエローバンドの飛翔の姿を捉えられるまで、また来年もこの撮影を続けることになると思います。

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