長野県 2015年5月1〜3日 (2) ギフチョウ、ヒメギフチョウ |
撮影旅行の3日目、この朝も快晴だがお天気はゆっくりと下り坂の予報。 朝一、ヒメギフチョウのポイントで待っていたときに現れたイエローバンド。きわめて新鮮な♂だった。狭い範囲を何度か往復して時々はポーズを取ってくれたがその後どこかへ飛び去った。
バンドがいなくなったので昨日の撮影ポイントに戻り、カタクリ群落でギフチョウが飛んでくるのを待ってみる。何頭目かに訪れたのは新鮮な♀。好天が続き、すでに群落のカタクリの花は大半が傷んでいたが、幸いにもきれいな花に止まって吸蜜してくれた。
この冬の大雪で別荘地内はではあちこちのサクラの大木の太い枝が折れていた。無事だった枝に咲く花はとうに散ってしまっていわゆる葉桜状態だが、折れた枝ではいまがちょうど良い感じで花がついている。つまり目線より下にきれいな花が咲いていることになる。こういうチャンスはおそらくもう無いだろう。すでにカタクリの花も痛んでおり、蝶が飛ぶ舞台としては十分ではないので、ときおりこのサクラの枝先を飛ぶギフチョウを狙うことにした。
ギフチョウはなかなかサクラには止まらないがスジグロシロチョウはゆっくりと止まって吸蜜してくれる。普通種ながらなかなか上品な感じ。
サクラの枝先を飛ぶギフチョウの姿を捉えた。下は24oレンズでの撮影。
こうしてサクラの花を上から見下ろすような角度での飛翔シーンを撮影出来ることはとても好運で、大雪で苦労されたであろう方々には申し訳ないがいわゆる千載一遇のチャンスだった。
そしてようやくサクラの花に止まって吸蜜する個体を撮影することが出来た。 飛んでいるギフチョウが急に花に止まっても対応できるように、レンズを交換して100oマクロでも撮影を続けた。
サクラの枝先の周りを好んで飛ぶ個体は決まっているようだが、時には複数の個体が出会って追尾をすることもある。
その撮影した中に、下のようなカットが含まれていた。この朝に撮影した新鮮なイエローバンドもうれしかったが、このサクラを背景に飛ぶ一枚は個人的には思い描くとおりの姿で写せており、今年のベストショット候補だろう。
このあと、朝にイエローバンドを撮影した場所に戻り、午後の吸蜜する姿を狙ってみたが、そのようなチャンスは訪れなかった。そしてヒメギフチョウの新鮮な個体がカタクリで吸蜜してくれたのを撮影したところで雲が広がり、終了とした。
新鮮なイエローバンドと思いがけないサクラを背景にした姿を写せたので、今回の撮影旅行は非常に満足のいくものとなった。
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