長野県 2015年8月1〜2日 長野県 アサマシジミなど |
8月に入り今年も蝶のピークが過ぎようとしているが、気がつくと今年はアサマシジミの撮影をしていなかった。季節はじめの計画立案時にはアサマシジミもいくつかの予定を入れていたが、他の蝶の情報も気になりついつい予定を修正して結局この季節になってしまった。遅ればせながらアサマを求めて信州へ出かけた。このところの好天で抜けるような青い空に北アルプスの峰が映える。 ここの場所はタイツリオウギを食べる高地性の一群でいわゆるヤリガタケシジミに分類される産地である。このところの晴天続きで発生が進んだのか、すでに♂は見られず少数の♀だけが生き残っていた。
また♀も盛んに産卵をしているのか、食草に止まった後は根元に潜ってしまってなかなか出てこない。時々飛ぶところを撮影。翅表を写せたが、やはり♀ではヤリガタケシジミの特徴が良くわからない。
スレた個体ばかりでしかも目撃も少なかったので、アサマシジミを諦めて岐阜県の方に少し移動してオオゴマシジミを見に行った。しかしこちらも個体数は少なく目撃は2頭だけだった。しかも静止することなく飛び続けたのでかろうじて飛んでいる姿を撮影できただけだった。今年は蝶の姿が少ない。
オオゴマシジミは撮影チャンスがなかったが、そのかわりに新鮮なミヤマカラスアゲハの♀が吸蜜に訪れて翅を開いてくれた。気温が高く暑いので、これ以上待っていてもそれほど条件が良くなるようには思えなかったのでこのポイントを後にした。
オオゴマシジミからの戻り道、地面で吸水するヒメキマダラヒカゲを目撃した。全般に蝶の姿が少なく他に撮る蝶がいないのでこういう普通種でもうれしい。
さて翌日は高原にムモンアカシジミを見に行った。発生木から軽くたたき出した蝶は不活発で木陰の葉先を選んで静止した。
薄暗い場所での撮影のためにフラッシュを軽く当てると、その瞬間に翅を開く時があった。ちょうど半分くらい開いた所を撮影できた。こういう撮影法でなかなか翅を開かない種類の翅表を撮影出来ることがあるが、ピントは体側に合わせてあり、しかもあまり絞っていないので、縁毛までピントが合うようなきれいな写真は望むべくもない。
このあと少し山側に入ってみた。比較的大きなゴイシシジミが葉上の鳥の糞を吸い戻ししていたのを撮影。
ここでもめぼしい蝶の姿は見られないまま、標高の高い原っぱに移動した。ヤマキチョウなどがいないかと期待していたがまだちょっと早すぎたようだった。それでもまだヒメシジミの新鮮な個体がいくつか見られた。この個体は後翅の外縁に黒い点が並ぶクロテン型。
次は少し幅が広い黒い帯があるタイプ。
8月になったとはいえ、まだまだ充分被写体になり得る美しさだった。でもこの時期にヒメシジミを追いかけているようではだめですね。
下はここで見たうちで一番きれいな♀で翅の外縁に沿ってオレンジが並んでいる。
こちらでもヒメキマダラヒカゲが姿を見せてくれた。
このあとまたまた移動してホシミスジを撮影した。
もう一つ成果が上がらないまま、この日は終了。 |