2015年10月30日〜11月3日 八重山 2 アゲハ類 |
朝方、車でポイントを探しながら走っていた時に見つけたモネの「睡蓮」のような風景。ハスのように花が水面から立ち上がって咲いているので熱帯スイレンでしょうか。 この時期の迷蝶は、林道脇のハマセンダンやカラスザンショウの花に集まるようで、そういう木がいいポイントになる。風が強く、曇り空だったのであまり期待もせずに見に行ったが、こんな条件でも普通種がたくさん集まっており、それなりに賑やかだった。木を見張っている採集者の方に聞いてみると、この花でマルバネルリマダラを採集したとのこと。
花に集まったミカドアゲハやアオスジアゲハ。この木は切りどおしの道沿いにあり、風が強かったので個体数は多くはなかった。
撮影旅行の最終日、少し晴れ間が出たので河原に行ってみると数頭のミカドアゲハが吸水に集まってきていた。この日以外でもミカドは見ていたが、はっきりしないお天気のせいかいつも1〜2頭の少数だった。
吸水ポイントの傍らに座り込んで待っていると、一頭、また一頭と吸水に降りてきて、15分ほどで7頭ほどの集団吸水になった。
集団で吸水する蝶を見るとつい驚かせて飛ばせてみたくなる。蝶吹雪と言うほどではないのだけれど、一瞬目の前にミカドアゲハの青とナミエシロの白が舞ったのがきれいだった。
集団吸水が崩れてしまったので、これで蝶はいなくなってしてしまうかと思ったが、何頭はこの河原の周りから離れないで何度も目の前の近いところを飛んでくれた。そこで近づいてくるところを狙って写し取ってみた。青い空を背景にすると逆光がちょっとまずかったが、ミカドの翅のブルーがステンドグラスのように写せた。
河原では、2〜3頭のアカスジベッコウトンボが縄張り争いをしている。トンボはほとんど知らないのだが、以前は見かけなかったと思って調べてみたら近年になって石垣にも侵入した種類らしい。蝶の世界でもいろいろ新しい種類が入り込むのだから、トンボでもそのような種類がいても不思議ではない。
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