2016年3月26日 岐阜県山県市 ギフチョウ ほか |
下の写真は岐阜県関市のカタクリ群生地。朝方の撮影なのでまだ花が開ききっていないが、すでにギフチョウが舞い飛ぶ舞台は整っている。カタクリの傍らでカメラを持った人に話を聞くと、どうやらここでのギフチョウの発生はまだのようだ。週末の寒気が相当影響しているのだろう。
仕方が無いので少し移動した山県市で状況チェックを兼ねてギフチョウを探してみることにした。山県市のこのポイントは20年ほど前に1〜2度だけ訪れたことがあるので、現在でも姿が見られるのかどうかはわからない。お天気は申し分なく、ようやく暖かくなったので少し歩くと汗も出てくる。適当な尾根道を歩いてみると、ほどなく新鮮なギフチョウが出迎えてくれたので一安心。
またしばらく尾根道を歩いてみると別の個体が占有飛翔しているのを見ることができた。
蝶にとってお気に入りの場所は重なるようで、複数の個体が出会うと短時間だが卍飛翔が始まる。こういう性的に成熟した活動をするところを見ると、羽化したのは2〜3日前だったのかもしれない。
雑木林を背景にした飛翔写真ばかりではつまらない。尾根道には花が無いので少し移動して花のあるところで蝶の飛来を待つことにした。ここのポイントにはショウジョウバカマはそこそこ咲いているのだが、カタクリは少なく3輪程度しか咲いていない。それでもしばらく待っていると、飛来したギフチョウが思惑どおりショウジョウバカマで吸蜜してくれた。
ショウジョウバカマの横にあるカタクリが昼になっても花びらが完全には反り返らずにいい形だった。期待して花の周りを清掃して待ってみたのだが、残念ながらこの花を訪れるような幸運は訪れなかった。
ここでもやはりテングチョウは多く、あちこちで卍飛翔をしている。ちょっと低いアングルからフラッシュを光らせて撮影したので、裏面がうまく写せた。相手がテングチョウなのがちょっと不満なのだが、こういう写真が撮れると重いフラッシュを付けていて良かったと思う。
そして春の蝶の一つコツバメも飛んできて傍らの草本に静止した。ピンと背筋を伸ばしたような姿と逆光で縁毛がブルーに光っているのが印象的だった。
このあと少し移動した場所で、撮影仲間にお会いした。2〜3年ぶりだろうか。撮影フィールドでのこういう予期しない(あるいは、情報はある程度共通なので必然かも知れませんが)出会いというのもまた撮影の楽しみの一つ。 |