2016年4月2, 3日 富山県砺波市ほか ギフチョウ |
今年の春は足早にやってきたようで、あちこちでギフチョウの発生が伝えられている。北陸でも雪が少なく、もう発生の最盛期を迎えている。朝方の気温が高かったせいかまだ時間が早いのにカタクリが開き始めている。 そしてギフチョウも早くから活発に飛び回っている。花の開きがこれくらいの時に止まってくれればいいのだけれど。
花が開ききって、花びらが反り返った状態ではちょっと残念。
新鮮な♂も飛んでいる傍らですでに♀も発生している。おまけにカタクリの花の鮮度も考慮に入れると撮影の適期はつかみにくい。
この日のギフチョウは3カ所で撮影したが、場所により鮮度がかなり違う。日当たり良い富山市のこの産地では♂はほとんど破損しているがスレている。
また別の場所では、伐採された木の枝からしみ出している汁を吸っているルリシジミを撮影することができた。
このあたりは吸蜜できる植物があまり無いせいか、道ばたのキブシの花に蜜を求めるギフチョウを見ることができる。とはいってもギフチョウが好むカタクリの赤紫色とは色調が違うし、それほど好きな花のようには見えない。キブシの近くを飛びながらも全く関心を示さないギフチョウをにらみながら、偶然を期待して待っていると、代わりにコツバメが訪れてくれた。
キブシで吸蜜してくれなくても、せめて近くを緩やかに飛んでくれるだけでもいいのだけれど、なかなかこちらの注文どおりには行かない。
ようやくキブシに止まってくれた。この写真では口吻が花の中に入っていないが、次のカットではしっかりと花の中に入っていたので間違いなく吸蜜である。 キブシの花を訪れたギフチョウ♂ 富山県砺波市 2016年4月2日 |