2016年7月6日c 長野県木曽町 オオミスジ  

 林道でコヒョウモンモドキなどを撮影していて振り返ると、スモモ?の木に2頭のオオミスジが翅を開いて止まっているのが見えた。これは交尾中の個体かと思って近づくと、2頭ともパッと飛び去ってしまった。交尾中ではなかったのかと思って枝先を見ると、蛹が付いているのに気がついた。
 オオミスジは羽化前の♀の蛹に集まってきて、蛹を隠しながら羽化を待っているということが、図鑑に記載されており、今回のもそうだったのだろう。

 2頭のオオミスジが飛び去った後にのこった蛹。枝先の葉をカムフラージュのために枯らせているので、蛹は紛れて見つけにくい。

羽化間近のオオミスジ蛹 長野県木曽町
             羽化間近のオオミスジ蛹 長野県木曽町

 そのすぐ横には、羽化を済ませた蛹殻も見つかった。

オオミスジ蛹殻 長野県木曽町
            オオミスジの蛹殻 長野県木曽町


私の接近で驚いて蛹から離れた♂はまだ食樹の近くからは離れずにいたので、もう一度戻ってくることを期待してしばらく待つことにした。


飛翔するオオミスジ♂ 長野県木曽町
                飛翔するオオミスジ♂ 長野県木曽町

 15分ほど待っていると、次第に♂蝶が蛹に接近してきた。

羽化間近の蛹に接近するオオミスジ♂ 長野県木曽町
             蛹に接近するオオミスジ♂ 長野県木曽町
 

羽化間近の蛹に接近するオオミスジ♂ 長野県木曽町
              蛹に接近するオオミスジ♂  長野県木曽町


羽化間近の蛹に接近するオオミスジ♂ 長野県木曽町
              蛹に接近するオオミスジ♂  長野県木曽町
 

 しばらく蛹の付近を緩やかに飛んだ後、ようやく蛹に止まった。においでもかいでいるのだろうか、蛹の背面に口吻を伸ばしている。

羽化間近の蛹に止まるオオミスジ♂ 長野県木曽町
 羽化直前の蛹にとまり口吻を伸ばしているオオミスジ♂  長野県木曽町

 普通種のオオミスジであるが、面白い生態を見ることができた。

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