2017年3月1日〜8日 沖縄県石垣島ほか アゲハチョウ1 |
もうすぐギフチョウが飛び出す頃、石垣島、西表島へ撮影に訪れた。今回の目標は、低温期に発生する蝶。たとえ普通種のヤマトシジミであっても、寒い時期に現れる個体には格別の美しさがあると思っている。この時期の八重山はお天気が良ければ多くの蝶を目にすることが出来るが、北風が吹いて肌寒くなるとさすがにほとんど蝶は見なくなるというリスクもある。それでもこういう時期で無ければ撮影できない蝶もいる。
今回の約一週間の撮影期間中、晴れた日が半分で残りは北風が吹く曇り空。幸いにも降雨は短時間の一度だけで2〜3時間だった。 期間中は同じ様な場所を回ったので、科別に掲載していきたい。 3/1 中部空港から離陸する寸前、窓越しにアントノフを見た。おっ、と思って急いでカメラを向けたが、これは4発のAn124の方で6発のAn225では無かった。ネットで調べるとセントレアにはいつも飛んできているらしい。 今回の石垣島は晴れた日もあったが、北寄りの風が吹く曇った日の方が多かった。そんな肌寒い日でも活発に活動しているのがジャコウアゲハ。それと個体数は少ないが後ほどご紹介するオキナワビロウドセセリ。もう少し暖かくなるとアオスジアゲハなどが飛び出してくれる。 ジャコウアゲハ♂吸蜜 石垣島 2017年3月2日 ジャコウアゲハに限らず、沖縄では道ばたにはびこっているセンダングサで吸蜜する蝶をよく見る。採集ならば効率的だろうが写真では同じような構図ばかりになってしまうのでちょっと面白くない。 ジャコウアゲハ♀吸蜜 石垣島 2017年3月1日 キイチゴの仲間だろうか。こういうふうにセンダングサ以外に止まる姿は貴重である。 ジャコウアゲハ♀飛翔 石垣島 2017年3月2日 ジャコウアゲハは♂のスレ始めの時期で♀は新鮮な個体をいくつか見かけた。 ジャコウアゲハ♂吸蜜 石垣島 2017年3月2日 クロアゲハも低温期には後翅の赤い斑紋が発達するものがある。ネットの情報や図鑑を見ると♂でさえ翅表に赤斑が現れるという。また八重山のクロアゲハは尾状突起が短くなる傾向もあり、普通種とはいいながら面白いターゲットだ。残念ながらそういった個体を見ることはできなかったのだが、この蝶も最盛期すぎという感じで、ちょっとスレたり欠けたりした♀をいくつか見かけた。 クロアゲハ♂ 吸蜜 石垣島 2017年3月4日 クロアゲハ♀吸蜜開翅 石垣島 2017年3月4日 標準図鑑には後翅表の赤斑が発達した見事な♀個体が示されているが、いつかはそのような個体を撮影したいものだ.と思う。 追尾飛翔するクロアゲハ♂♀ 石垣島 2017年3月4日
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