2017年4月28日 岐阜県飛騨市 ギフチョウ |
例年訪れている白馬村のギフチョウの撮影のまえに適期を迎える岐阜県飛騨市のギフチョウを見に行った。マニアックな意味で「飛騨ギフ」というと、たどり着くにも苦労するいわゆる高層湿原に発生する個体群を意味するのかも知れないが、今回の撮影は山里に近いポイントである。
日当たりの良い土手にはカタクリが咲いている。 この日は暖かく、緩やかに飛翔してカタクリに蜜を求める姿を見ることができた。この個体はややスレており、羽化直後という感じでは無いのが残念。 カタクリで吸蜜するギフチョウ♂ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 飛騨ギフは後翅に赤い斑紋が発達するいわゆる「赤上がり」の個体がしばしば見られるが、今回の撮影では下の♂が一番赤い個体だった。でも赤斑は4室までなのでそれほどグレードの高いものでは無い。 カタクリで吸蜜するギフチョウ♂ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 この♂は小高いピークを占有するように飛翔していた。 飛翔するギフチョウ♂ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 山里を背景に飛翔する姿。 飛翔するギフチョウ♂ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 すでに♀を複数見ることができ、いずれも新鮮な個体だったのでちょうど撮影適期だった。個体数は多くは無かったが、カタクリの咲く斜面を見ていると、どこからともなくギフチョウが現れる。 静止するギフチョウ♀ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 カタクリで吸蜜するギフチョウ♀ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 昼すぎ、食草をもとめているのか下草にタッチしながら林床を緩やかに飛翔する♀を見かけた。この辺りの食草はウスバサイシンということであるが、結局この♀は食草を見つけられずに産卵行動を観察することはできなかった。 産卵場所を求めて飛翔するギフチョウ♀ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 午後になり目星を付けていた日当たりの良い別の斜面に移動したところ、目論見どおり、すぐにギフチョウが現れて吸蜜してくれた。逆光でストロボを強めに光らせて撮影したが、カタクリもきれいでいい雰囲気に撮影できた。今回の撮影したいと思い描いていたのはこういう構図だったので大満足。この個体は薄いながらも赤斑が5室にまで現れているがその幅は狭い。 カタクリで吸蜜するギフチョウ♂ 岐阜県飛騨市 2017年4月28日 ところで、下はギフチョウを撮影していた時に飛び出したアナグマ。今年は先々週の広島に次いで2回目の遭遇になる。 今回の撮影は高山のSさんにご案内いただきました。どうもありがとうございました。
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