2018年9月6〜12日 沖縄本島 ジャコウアゲハなど    

 あちこちで個体数が多かったジャコウアゲハ。ちょうどきれいな個体が多く見られた。ジャコウアゲハは南西諸島ではよく見かけるが、短期間の撮影旅行では新鮮な個体に遭遇できるチャンスはそれほど多くは無い。下の個体は飛んでいるように見えるが、センダングサで吸蜜中の個体である。

訪花するジャコウアゲハ♂ 沖縄本島 2018年9月10日
 訪花するジャコウアゲハ♂ 沖縄本島 2018年9月10日

  吸蜜するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日
  吸蜜するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日

奄美から沖縄島のジャコウアゲハは、ssp. loochooanaとされる。南西諸島におけるジャコウアゲハの亜種は細分化されすぎのようにも思うが、ミトコンドリアDNAの検討により各亜種の独立性が認められているそうだ。下に示す八重山亜種(ssp. bradanus)は、翅表の赤斑が強く表れる(春の個体なので特に顕著なのかも知れない)。また奄美沖縄亜種の♀の色調は暗灰色で褐色味が少なく暗い感じがする。さらに尾状突起も少し短いとされている。


 (比較画像)ジャコウアゲハ♂ 石垣島 2017年3月4日


  (比較画像)ジャコウアゲハ 石垣島 2014年11月4日

ちなみに自宅周りで見られる名義タイプ亜種 ssp. alcinous は下のような感じ。


(比較画像)ジャコウアゲハ♂ 三重県四日市市 2005年4月24日



 (比較画像)ジャコウアゲハ♀ 三重県四日市市 20117年4月30日

 沖縄本島のジャコウアゲハの話に戻って、センダングサの咲き乱れる中を緩やかに飛ぶジャコウアゲハ。このくらいの飛び方の蝶ならば、これまで使っていた7Dでも楽に撮影はできるが、EM1-Uに切り替えてからは、撮影された蝶の姿、翅の形についても気に入ったものを選べるようになった。

飛翔するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日
 飛翔するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日

 下の写真などは背景もすっきりとしており、蝶も何となく天女が舞っているように感じて個人的には好みでの姿である。

飛翔するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日
  飛翔するジャコウアゲハ♀ 沖縄本島 2018年9月10日

 アオスジアゲハなどと同じ海が見える場所であるが、役者を替えたものをしつこく掲載。

飛翔するジャコウアゲハ 沖縄本島 2018年9月11日
  飛翔するジャコウアゲハ 沖縄本島 2018年9月11日

  掲載する蝶が少ないので、旅行中に偶然見つけたトンボを・・・。NHK大河ドラマの「西郷どん」のオープニングに飛翔するカワトンボが一瞬だけ登場するが、それと同じようなトンボを見つけたので撮影しておいた。大河ドラマのものは奄美市で夏に撮影されたリュウキュウハグロトンボとのことである。実際は朝の日を浴びてきらきらと光る姿が美しかったのだが、撮影できなかった。

リュウキュウハグロトンボ 沖縄本島 東村 2018年9月10日
 リュウキュウハグロトンボ? 沖縄本島 東村 2018年9月10日



  〈戻る〉