2018年11月11日 三重県四日市市 ヤマトシジミ、 ナミアゲハ
           

 11月初めの菰野町でのヤマトシジミはすでにボロが多くシーズン終了の感があった。しかし数年前にはよく行った四日市市の産地ではもう少し遅くまできれいな個体がいたことを思いだした。そこで暖かかった11日にその撮影場所へ出かけてみたところ、個体数は少なかったがボロは少なく、鮮度の良い個体が見られた。


 開翅するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日



 静止するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

この時期ならではの吸蜜植物のセイタカアワダチソウ。あまり品の良い花だとは思わないが、ブルー系のシジミとは良くあう。

吸蜜するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 吸蜜するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 不思議なことに♀はこれ一頭だけでしかもかなりのスレ。まだこれから新しい個体が出るのだろうか。

吸蜜するヤマトシジミ♀ 三重県四日市市 2018年11月11日
吸蜜するヤマトシジミ♀ 三重県四日市市 2018年11月11日

 オッタチカタバミだと思うが、小規模な群落があったので、いつも試みているように、黄色いカタバミの花とヤマトシジミのブルーの組み合わせを狙ってみることにした。

吸蜜するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
吸蜜するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 カタバミの群落の上を飛翔する♂。

飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 このように真上からの構図で、もう少しカタバミの花が密に咲いていれば期待通りの絵になっていたのに残念。

飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 
飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 ついでに裏面も撮影。

飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 
飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 飛翔するヤマトシジミ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

11月1日には三重県菰野町のヤマトシジミを撮影したが、今回は海に近い四日市のものを撮影した。菰野町の標高は150mほどで高くはないが鈴鹿山麓の山あいの場所である。今回の海岸近くの四日市の撮影場所とはかなり鮮度が異なっており、四日市ではまだまだきれいな個体が多かった。気候の面では大差は無いと思うのだが、多化性の蝶にとっては、これが影響するのかも知れない。
 
  ヤマトシジミ以外の蝶もいくつか撮影した。最初はチャバネセセリの♀。

飛翔するチャバネセセリ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
飛翔するチャバネセセリ♀ 三重県四日市市 2018年11月11日

 ヒメアカタテハがセイタカアワダチソウで吸蜜していた。他にはテングチョウやツマグロヒョウモンなど。

開翅するヒメアカタテハ 三重県四日市市 2018年11月11日
 開翅するヒメアカタテハ 三重県四日市市 2018年11月11日

 これまでご紹介したような写真だけの成果ならば、特に撮影記録としてまとめるほどのことはなかったのだが、不意に飛んできたナミアゲハを撮影してちょっとビックリした。止まらなかったので追いすがって飛翔する姿のみ記録できた。
 11月の中旬という遅めの時期もさることながら、小さな個体で特に裏面の橙色斑の出方などからみると春に発生するようなタイプ。このところの暖かさで羽化してしまったのだろうか。(追記:このナミアゲハの記録は三重だんごむしの会 ひゃくとりむし 435号に報告済み)

飛翔するナミアゲハ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
 飛翔するナミアゲハ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

飛翔するナミアゲハ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日
  飛翔するナミアゲハ♂ 三重県四日市市 2018年11月11日

 ヤマトシジミの青い♀のきれいなタイプには出会えず残念だったが、このアゲハに会えたことが面白かった


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