2019年5月7〜14日 北海道 エゾヒメギフチョウ1
十勝地方での撮影を終えたあと、再び旭川に戻ってエゾヒメギフチョウを狙った。5月13日の早朝に帯広を出発し、-4℃の三国峠を越えて上川町を経て愛別町に入った。
![]() この場所のエゾヒメギフチョウは発生を始めてからかなり日数が経っている。そのため鮮度などを案じながら出かけたのだが、カタクリの花もきれいで蝶もそれほどくたびれたものはいなかった。 下はカタクリとエゾエンゴサクの花畠。撮影仲間のブログなどでよく見るカタクリのピンクとエゾエンゴサクのブルーの絶妙の組み合わせが美しい。この景色を見るだけでも北海道に来た値打ちがあるというもの。そしてこのような花畠の上を舞い飛ぶ黄色いエゾヒメギフチョウを撮影したいというのが以前からの夢だった。 ![]() 最初の吸蜜個体は午前10時頃に現れたきれいな♂だった。とりあえず念願のエゾヒメギフを撮影でき、これで今回の撮影旅行のおおよその目標は達成したことになりホッとした。 ![]() カタクリで吸蜜するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 ![]() カタクリに静止するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 ![]() フキの葉に静止するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 下のように低いところに止まるので背景を入れようとすると縦の画像にせざるを得ない。 ![]() カタクリで吸蜜するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 下の♂は羽化後やや日数が経過しているらしく、鮮度が落ちている。 ![]() カタクリで吸蜜するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 飛翔する姿も午前中の早い時刻になんとかおさえることができた。 ![]() 飛翔するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 ![]() 飛翔するエゾヒメギフチョウ♂ 北海道 愛別町 2019年5月13日 ヒメギフチョウは本州にもいるのだが、北海道産は前翅基部の黒条がY字のようになることが多いこと、尾状突起が短い傾向があることで別亜種とされる。 ![]() カタクリで吸蜜するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道 愛別町 2019年5月13日 ![]() 開翅するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道 愛別町 2019年5月13日 そしてようやくカタクリとエゾエンゴサクの間を飛ぶエゾヒメギフチョウを撮影することができた。でも蝶が♀なので黄色みが薄いのと、打ち下ろした翅の姿に優雅さが感じられないのが残念。 ![]() 飛翔するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道 愛別町 2019年5月13日 下のような翅の形ならば品があって好ましいのだが、ちょっとピントが甘い。 ![]() 飛翔するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道 愛別町 2019年5月13日 北海道のエゾヒメギフチョウならばやはりエゾエンゴサクでの吸蜜を撮影したかった。もちろんカタクリの吸蜜もいいのですけどね。 蝶はエゾエンゴサクにも止まるのだが、きわめて短時間のことが多かった。カタクリが満開の状態であれば、やはりエゾエンゴサクよりもカタクリの方が選好度が高いように見えた。 そのために撮影できたのはこのような証拠写真程度だったのが残念。 ![]() エゾエンゴサクで吸蜜するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道愛別町 2019年5月13日 午後になると産卵場所を求めてか、木々が茂った林床を低く緩やかに飛ぶ♀も見られた。 ![]() 飛翔するエゾヒメギフチョウ♀ 北海道 愛別町 2019年5月13日 また食草のオクエゾサイシンはすでに葉が開いている。 ![]() 食草のオクエゾサイシン この日は蝶が活動を始める前からほぼ終了するまでの間、ほとんど花畠の前に座ったまま蝶が現れるのを待って撮影を続けた。現れるエゾヒメギフチョウは多くはなかったが、その生態に触れることができて楽しかった。 〈戻る〉
|