2019年8月6日 富山県立山町 オオゴマシジミ
この日は富山県までオオゴマシジミを見に行った。ブナの大木のある斜面の林床に食草のカメバヒキオコシが生えており、所々に木漏れ日が当たるような場所がその発生地になる。
![]() 今年はいろいろな蝶の発生が遅れているので少し遅めに出かけたが、ここのオオゴマシジミはそれほど遅くはなかったようだ。すでに♂はスレ〜ボロ。かろうじて♀はきれいな個体が残っているくらいだった。オオゴマシジミは深山幽谷の蝶のイメージがあり、特にしっとりと写し取りたいのだが、意に反して直射日光の当たる場所に止まることが多く、イメージ通りには撮影できなかった。 ![]() 開翅するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 ♂はもうかなり傷んでいるが、カメバヒキオコシの花で吸蜜する姿を撮影した。 ![]() 吸蜜するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 ♀は選べばきれいな個体もいたので選んで吸蜜姿を撮影した。 ![]() 吸蜜するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 ♂はアップに耐える個体が少なかったので、主に食草の生える斜面の飛翔姿を撮影した。でもこの個体はきれいだった。 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 ♀も♂と同じように活発に飛びまわっている飛翔姿を撮影することができた。 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 普段の撮影では静止マクロ画像はキヤノン7DU、広角と飛翔はオリンパスEM1-Uと使い分けているのだが、この日の7DUは急に液晶画面が真っ暗になり撮影済み画像の再確認や、メニュー画面での各設定ができなくなった。電源を切ってみたりバッテリーを外してみたりしたが、焦りもあるのだろうけどその場では改善できなかった。銀塩時代の撮影はこんな感じだったのだろうなと思いながら、撮影画像の確認なしでシャッターを切ったが、やはり不安なので焦点距離は短くなるが静止画像もオリンパス機で撮影しておいた。 ![]() 開翅するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 ![]() 吸蜜するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 このような食草が生える斜面が撮影場所である。 ![]() 吸蜜するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 飛翔は、まず蝶の姿を大きく撮影してみた。 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 食草の間に潜り込むようにして飛翔するときもあった。 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 この蝶の飛翔は露出設定が難しいことを実感した。飛翔写真の連写では、一枚目の露出設定でずっと固定されるが、木漏れ日の下を飛ぶオオゴマの場合は蝶の少しの移動、あるいはカメラの向きで最適な露出量は変わってしまうので、露出が暴れてしまう。7DUならばそのようなことはないのだけれど、今さら10枚/秒には戻れない。 また背景の陽の当たるところと影のところのコントラストがきつくなりがちだが、これは生息環境のせいなので仕方がない。 ![]() 飛翔するオオゴマシジミ♂ 富山県立山町 2019年8月6日 特に逆光気味に撮影した下の写真などはシダの葉の照り返しと背後の陰の部分との差が酷く色調も何もあったものではない。でもせっかく求愛行動を撮影できたので掲載しておく。交尾拒否をする♀が腹を上げるのはこの蝶でも同じ。 ![]() 求愛するオオゴマシジミ♂♀ 富山県立山町 2019年8月6日 ♀を追尾飛翔する♂。♀がもう少しきれいに写っていたら良かったのだが、それほど自由に動ける場所ではないのでこれも仕方がないところ。 ![]() 求愛するオオゴマシジミ♂♀ 富山県立山町 2019年8月6日 カメバヒキオコシの若い花穂に産卵する♀。これもオリンパス機で撮影。 ![]() 産卵するオオゴマシジミ♀ 富山県立山町 2019年8月6日 もう少し蝶が新鮮ならば良かったのだが、撮影時機を逸していたのが残念だった。ところで7DUの不調の原因であるが、いろいろ試してみるとフラッシュがない状態ならば電源OFFとバッテリー着脱で回復することがわかり、フラッシュに電源が入った時に起こるもののようである。これは別のフラッシュを付けても変わらないのでカメラ本体の不調の可能性が高い。カメラ自体もバッテリーの消耗が著しく早くなる時もあり、あちこちが劣化してきているような感じもする。かなり酷使しているこのカメラをいまさら修理する気にもならず、そろそろ次の静止撮影用のカメラを考える時期が来たような気がする。 〈戻る〉
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