2021年7月17、18日 長野県松本市 オオイチモンジ
この日はオオイチモンジを撮影に行った。この蝶を撮影するのにもっとも確実な上高地ではドロノキで発生しているが、ここではヤマナラシを食べている。
![]() すでに♀の最盛期であり、♂はややスレた個体が多かった。撮影順ではないがそのうちのいくつかを掲載する。下は♂の中でもっとも鮮度が良かった個体で夕方4時頃に吸水に飛来した。 ![]() 吸水するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 日中は高い梢のさきを悠然と滑空しているのを見ることが多いので、たいていは指をくわえて見上げるだけである。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 とはいえ、時には地上すれすれをゆっくりと滑空する姿に遭遇することがある。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 そして「もう少しで地面に止まるか」、というような思わせぶりなポーズを見せるのだがそのまま飛び去ることが普通である。その飛び方は悠々としており、存在感タップリ。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 なかなか止まらないので飛翔を狙うことになるが、光の方向があまりよくなく、翅表の細かい傷が目立つ画像になった。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 高原に立つシラカバの幹に静止する個体。一昨年のキベリタテハの時もそうだったが、白い幹にとまる黒い蝶の撮影は露出設定が難しい。 ![]() 開翅するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 この日は何頭かのオオイチモンジを観ることができたが、毎年来ている撮影仲間によると今年は例年になく多いとのこと。上高地でも個体数が多かったとのことなので、オオイチモンジの当たり年なのかもしれない。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 この個体は落ち着いており、広角で目と鼻の先まで接近しても逃げることが無かった。 ![]() 静止するオオイチモンジ♂ 長野県松本市 2021年7月17日 ♀は新鮮な個体を撮影することができた。少し遠い枝先に静止したので、フラッシュが届かなかった。 ![]() 開翅するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 フラッシュが届く範囲だと外縁の青いラインがきれいに見える。 ![]() 開翅するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 かなりきれいな個体だが、羽化直後の最上の個体というわけではなかった。 ![]() 静止するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 日当たりの良い葉先に静止した個体。新鮮個体だったが左後翅にややカケがあるのが残念。でもこれまでオオイチモンジはあまり撮影したことが無かったので、今回はこういう写真が撮れれば十分に満足。 ![]() 開翅するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 枝先を飛び回る姿を撮影した。ピントが甘かったのが残念。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 近すぎるところを飛んだので、200mmの望遠を振り回してのほぼノートリの撮影。個人的には迫力のある絵になったと思っているが、こういう条件では蝶が画面から外れることが多く、歩留まりが著しく落ちてしまう。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 下も同じ条件での撮影。こういうチャンスは何度もあるわけではないので、撮影時のレンズ選択をどうするのがベストなのかという課題を感じた。 ![]() 飛翔するオオイチモンジ♀ 長野県松本市 2021年7月18日 こうして2日間、ヤマナラシ食いのオオイチモンジの撮影を行った。見かけた個体数は数頭ずつなのだが、存在感のある姿に十分に満足できた。撮影した林道から少し暗めのわき道に数十メートル入ると、クマの糞が落ちてたような場所なので、まだまだ自然度は高いのだろう。来年は新鮮な♂の時期に訪れたいものだと思う。 〈戻る〉
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