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２０２２年３月２７,３０日 福井県福井市 ギフチョウ
ギフチョウ発生の情報をいただいたので３月２７日、福井市の産地を訪れてみた。朝方は雨が降り、道中心配しながら出かけたのだが、現地に到着する頃から晴れ間が拡がり、穏やかな春の一日となった。林床のカタクリもきれいに咲き揃っている。
 前日が荒れ模様の天候だったせいか朝方の吸蜜時間は比較的長く、何度も観察することができた。ちょうど♂の新鮮な時期であり、気持ちの良い撮影ができた。  吸蜜するギフチョウ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 できるだけ背景が枝葉でゴチャゴチャしていないショットを選んでみた。  吸蜜するギフチョウ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 こういった遊歩道の周辺を緩やかに飛翔する個体を観ることができた。  吸蜜飛翔ギフチョウ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 活動場所である尾根筋には何頭かのギフチョウが飛んでくるので、時々は♂同志が争う様子が観られる。  追尾飛翔するギフチョウ ともに♂ 福井県福井市 2022年3月27日  追尾飛翔するギフチョウ ともに♂ 福井県福井市 2022年3月27日 ギフチョウやヒメギフチョウではよく見かけるのだが、♂同志が地面で誤求愛と考えられる行動をとったこともあった。  誤求愛するギフチョウ ともに♂ 福井県福井市 2022年3月27日  飛翔するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月27日  飛翔するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 これまで飛翔用に使ってきたオリンパスのEM1-Ⅱが昨秋の石垣島での撮影の頃から不調となり、カメラを保持する角度によってはファインダーの像がぼやけるという状態となった。おそらく視度調節機構の不具合なのだろう。修理するか買い換えるかを迷っているうちにオリンパス（OMDS)から新機種OM-1が発売になったので、さっそく入手して試してみた。連写機能が大きく向上し、評判では「鳥」モードの被写体検出がかなり有効らしい。下は４０－１５０ｍｍレンズで蝶から２ｍくらい離れた所からＡＦをカメラ任せで撮影してみたもの。  飛翔するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 ギフチョウはちょこちょこ飛びまわるので、ずっと追尾できるという訳では無く、何枚か撮るなかにはピントが合ったショットも含まれるという程度だった。ＡＦの条件設定も多少は変更できるようなので、もう少し条件を振って試してみたい。しかし以前のように置きピンだったら不意に現れた蝶には対処のしようがなかったが、多少でも撮影できるチャンスが生まれるのは大きい。とはいってもギフチョウ程度の飛び方（速さ）でも、この距離では画面内に入れるのはかなり難しいこともわかった。 陽が傾き、そろそろ引き上げようかと思っていたとき、撮影できた一枚。たくさんのカタクリの花が咲く中で吸蜜した。  吸蜜するギフチョウ♂ 福井県福井市 2022年3月27日 それから３日あとの３月３０日、もういちど福井市でのギフチョウの撮影を試みた。目的はまだ撮影できていない♀を撮ることと、ＯＭ－１の確認の追加である。今回は飛翔撮影の常用レンズである１２－４０ｍｍで被写体検出を試してみた。習熟の効果もあるだろうけど、気に入ったショットを何枚か残すことができた。  飛翔するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月30日  飛翔するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月30日 この日はすでに♂はスレや破損が目立つようになっているのに、なかなか♀の姿をみることができなかった。しかし粘った甲斐があり、もう終了しようかと思い始めた１５時過ぎにようやくきれいな♀がカタクリで吸蜜してくれた。これを撮影できたことでこの日の撮影は終了。  吸蜜するギフチョウ ♀ 福井県福井市 2022年3月30日 最後に広角で青い空を背景にした姿を一枚。翅の形があまり良くないのが残念だが、この日の♂ではこの個体がもっとも新鮮だった。  吸蜜するギフチョウ ♂ 福井県福井市 2022年3月30日 こうして穏やかな春の日、いつもの撮影仲間と一緒にギフチョウを追うことができた。新しいカメラの試運転も含め、今年もようやくスタートできた。 〈戻る〉
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