2022年4月17日 奈良県御所市 ギフチョウ
奈良県御所市のギフチョウを撮影に出かけた。まず山の上から眺めた奈良盆地の景色。この山はロープウェイを使えば楽に登れるのだが、脚の確認のため、汗をかきながらここまで登ってきた。年々、こういうことも気になるようになった。
残念ながら時期が少し遅かったようで、特に♂は破損したり色褪せた個体が多く、下のような鮮度を保った個体を観ることは希だった。でも撮りたかった紀伊半島産のギフチョウによく現れる後翅外縁の橙色斑がハネた形の個体を撮影することができた。 吸蜜するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 吸蜜するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 ♀はまだきれいな個体も見かけたが、なかなか撮影しやすい花には止まってくれない。透過光のカタクリの花弁は明るいのだが、うまく露出を調整しないと蝶は暗くなってしまう。 吸蜜するギフチョウ♀ 奈良県御所市 2022年4月17日 吸蜜する姿を背景を入れて撮影。 吸蜜するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 蝶の鮮度があまり良くないので、飛翔を狙ってみた。これなら多少の色褪せや破損はごまかせることがある。 飛翔するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 飛翔するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 後翅中央のいわゆる大黒紋がくびれたり、前翅中室のリング状の黄紋の状態も紀伊半島産らしい特徴。 飛翔するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 飛翔するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 飛翔するギフチョウ♂ 奈良県御所市 2022年4月17日 破損個体が多い事からわかるように、すでに食草のミヤコアオイも芽吹いている。 新芽を吹いたミヤコアオイ 奈良県御所市 2022年4月17日 ミヤコアオイのほかにクロフネサイシンも少数あるが、食草になってはいないらしい。 新芽を吹いたクロフネサイシン 奈良県御所市 2022年4月17日 帰り道の登山道の標高800m付近でスギタニルリシジミらしい蝶が飛んでいるのを見かけた。止まらなかったのでしっかりとは確認できていないが、色調や飛び方から間違いないだろう。このところ付近の金剛山などでも記録が報告されている。こういう蝶を見たのも、苦労して登ったおかげだろう。 〈戻る〉
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