２０２２年５月７日　三重県南伊勢町　スミナガシ　アオスジアゲハ

　毎年出かけている南伊勢町のスミナガシ。午後2時半ころからいつもの場所に現れた。考えてみれば蝶の世代は変わっているのに、毎年全く同じ木や同じ岩の上でテリを張るのは非常に不思議である。


静止するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　やや陽がかげった時に撮影した岩の上での開翅。これくらいの光が翅の色をきれいに撮れる。


静止するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　テリ張り場所の周囲の枝先を活発に飛翔する姿を撮影した。


飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　この場所には複数の個体が飛んでくるので、頻繁に追尾飛翔が起こる。二頭が卍飛翔することも多い。


卍飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　今年から使い始めたOM1は連写速度が従来機の２倍になっているので、飛翔写真の歩留まり向上を期待していたのだが、あまりうまくは写せなかったのが残念。


飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　スミナガシの飛翔は非常に速いので、シャッター速度は１／８０００を常用している。しかしISOをあまり上げたくはないので、絞りはほぼ解放にしている。下の例ではF＝２．８だった。日射しがあったのでISOは８００くらいで収まっているが、少し雲がかかるとノイズっぽくなってしまう。


飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　次はこの日のメインターゲットの海背景の飛翔姿。


飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　期待していたほどには気に入った姿を写せなかったのが残念だった。


飛翔するスミナガシ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　スミナガシの登場を待つ間に撮影したアオスジアゲハ。昨年も何頭か飛んでいたのだが、高い枝先を旋回飛翔しているばかりで海が背景になる高さにはなかなか降りてこなかった。でも今年は幸いなことに何度かチャンスに恵まれた。

　下のような構図で撮れるとバランス良く感じる。


飛翔するアオスジアゲハ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　下は逆光ぎみで撮ったショットで翅の色が透けて見えている。背景の海と山はいい感じだ。光の状態や背景を考えながら、いろいろ撮ってみたいと思った。


飛翔するアオスジアゲハ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

青い空とアオスジアゲハの青帯の微妙な色調のグラデーションを写し込みたく何枚もシャッターを切った。アオスジアゲハの青帯の色は翅を打ち下ろした時が、空の色の濃度変化の方向と一致する。小さなこだわりなのだが、下の一枚をこの日のベストショットに推したい。


飛翔するアオスジアゲハ♂　三重県南伊勢町　2022年5月7日

　汗ばむような初夏の午後、海背景の蝶の飛翔を撮影した。他に撮影できたのはモンキアゲハとカラスアゲハで、いずれも破損が目立った。スミナガシの撮影結果はあまり満足のいくものではなかったが、この日は海背景のアオスジアゲハを何枚か撮れたので良しとしよう。同属のミカドアゲハに比べると普通種ゆえに低く見ていたが、被写体としてのポテンシャルは高いものがあることを再認識した。

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