2022年6月28日 北海道 ウスバキチョウ 3 ほか

 28日は高標高地の強風に背中を押されるように、朝方のうちに少し標高の低いポイントへ移動した。標高差は200mほどなのだが、そこではコマクサが花を付けていた。やはり季節の進みはかなり違う。



 時々薄日も射す中で見ているとウスバキチョウの♀が飛来してコマクサの傍らに降りた。「これは産卵か?」と期待したが、付近をしばらく歩きまわったのち飛び去った。

静止するウスバキチョウ♀ 北海道大雪山 2022年6月28日
静止するウスバキチョウ♀ 北海道大雪山 2022年6月28日

 次いでイワウメで吸蜜する♂。発生が早くその後には強風が吹き荒れた日もあったのに、意外にも破損は少なかった。

吸蜜するウスバキチョウ♂ 北海道大雪山 2022年6月28日
吸蜜するウスバキチョウ♂ 北海道大雪山 2022年6月28日

 アサヒヒョウモンは少数が見られた。下は23日に撮影したアオノツガザクラで吸蜜する姿。

吸蜜するアサヒヒョウモン♂ 北海道大雪山 2022年6月23日
吸蜜するアサヒヒョウモン♂ 北海道大雪山 2022年6月23日

 アサヒヒョウモンの特徴のある裏面が写せたのはこれ一枚だけ。

飛翔するアサヒヒョウモン 北海道大雪山 2022年6月28日
飛翔するアサヒヒョウモン 北海道大雪山 2022年6月28日

 ダイセツタカネヒカゲも薄日が射すと時々飛び出すのを見ることができるが、じっと目をこらしていないとどこに止まったかわからなくなる。静止してすぐは下のように翅を立てることが多いので、この時が撮影チャンスになる。

静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日
静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日

 しかしすぐに前翅を後翅の中にたたみこんでしまい、体を倒してしまう。これでは絵にならない。

静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日
静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日

 一度だけ至近距離で撮影することができた。

静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日
静止するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日

 遠くで飛んでいる姿をかろうじて撮影できた。

飛翔するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日
飛翔するダイセツタカネヒカゲ 北海道大雪山 2022年6月28日

 蝶の飛来を待っていると、ときどき大型のカラスが飛んできて次々に昆虫を捕食しているのを見ることがあった。本州で見るハシブトガラスよりも一回り大きいのだが、これもやはりハシブトガラスということらしい。下は蛾を捕らえたところだが、蝶も日が陰ると動きが鈍くなるので、こうして捕食されてしまうウスバキチョウなども多いのだろうと思う。

ガを捕食するワタリガラス 北海道大雪山 2022年6月28日
蛾を捕食するワタリガラス 北海道大雪山 2022年6月28日

 ウスバキチョウとアサヒヒョウモン、ダイセツタカネヒカゲはその発生時期が微妙にずれている。今回は新鮮なウスバキチョウが撮れたので他の二種にはちょっと早めの時期となった。また次回に期待したい。

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