2023年5月16日 京都府 ミヤマカラスアゲハ
京都北山の山中に咲くクリンソウが咲きそろったという連絡をいただき、天気の良い日を選んで出かけてみた。現地に着いてみてあまりの美しさに驚いた。青い空に映え、水面に写るピンクや白のクリンソウの群落はどこかの庭園を訪れたみたいだ。
ミヤマカラスアゲハは8時半を過ぎた頃から現れ、クリンソウの花で蜜を吸い始めた。もう少し早めの時期が良かったようで、♂はスレたりカケたりした個体が多かったのは残念だった。 吸蜜するミヤマカラスアゲハ♂ 京都府 2023年5月16日 それでも普段はあまり見ることはできないらしい♀が何度か飛来してくれたのはうれしかった。 吸蜜するミヤマカラスアゲハ♀ 京都府 2023年5月16日 下の♀は後翅外縁の橙色斑が発達して美しい。ちょっとアマミカラスの雰囲気がある。 吸蜜するミヤマカラスアゲハ♀ 京都府 2023年5月16日 クリンソウを訪れるミヤマカラスは驚くほど敏捷に飛び回る。実はもっと緩やかに飛翔して、花の蜜を求めるものと思っていたが甘かったようだ。 飛翔するミヤマカラスアゲハ♂ 京都府 2023年5月16日 飛翔するミヤマカラスアゲハ♀ 京都府 2023年5月16日 飛翔するミヤマカラスアゲハ♀ 京都府 2023年5月16日 飛翔するミヤマカラスアゲハ♀ 京都府 2023年5月16日 現在のクリンソウは純粋に山野草といえるかどうかは微妙なところだが、鮮やかな色彩の花でミヤマカラスアゲハとの色調の対比が美しい。この花が咲く場所を少し前から気にかけて探していたのだが、撮影に適したところはなかなか見つけられなかった。たしかに鹿が好まないクリンソウは鈴鹿山系でも少しは花をつけているところはあるのだが、ここのようにたくさんの株が見事に咲きそろっているところは知らない。 この日は日射しがきつく昼間は暑くなったせいか、日中には吸蜜に訪れるミヤマカラスアゲハはほとんど見なくなった。待ち時間にニホンカワトンボの連結個体が飛んできたので、背景にクリンソウを入れて撮影してみた。 こうしてクリンソウが咲く明るい水辺でゆったりと一日を過ごすことができた。すでに♂はスレカケが目立ち、日中の暑さで飛来しなくなる時間帯もあったが、楽しい時間を過ごすことができた。来年は♂のきれいな個体を撮影したい。 〈戻る〉
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