2023年10月18〜25日 沖縄県八重山 9 ヒメウラボシシジミ
ヒメウラボシシジミが好んで吸蜜するリュウキュウイナモリの花。石垣島では湿っぽい場所の何カ所で見かけた。花数が少ないのでまだ咲き始めかと思ったが、このように一輪づつ順に開花していき、花序すべてに花が付いて満開になることはないようだ。
![]() 今シーズンの石垣島の話題はヒメウラボシシジミとルリモンジャノメの発生だろう。ルリモンジャノメは今では島中にはびこってしまいどこにでもいるという感じになっているが、ヒメウラボシの方は食草が少ないせいか観られる場所は限られる。ヒメウラボシシジミが見られるポイントで待ってみると、朝9時頃になり陽が射しはじめると、樹林の高い木の上の茂みからチラチラと降りてきて葉上に静止する姿がみられた。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 しばらく見ているとさらに低いところに降りてきて、樹林脇で咲いているリュウキュウイナモリの花で吸蜜を始める。この辺りには周囲に他の花は見当たらない。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 ♂も♀も翅形は丸いので、その姿はあまり差がない。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 広角で背景を入れて撮影。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月21日 静止姿を大きめに掲載。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月21日 行動はあまり活発ではなく、昼前になると葉上に静止して動かなくなってしまった。この個体は広角での撮影のために接近しても逃げることはなかったので、よく見ると触覚を2本とも揃えており、いかにもお休みモードという状態だった。 ![]() 静止するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月21日 食草のハナシンボウギ(ミカン科)。葉を潰してみると、ほのかに柑橘系の香りがした。 ![]() 湿度の高い場所なのでオオタニワタリのようなシダ植物も生えている。そういう場所をチラチラ飛翔する様子は別属の蝶なのだがリュウキュウウラボシシジミとあまり変わらない。 ![]() 飛翔するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月25日 リュウキュウイナモリの花を訪れる時は、飛翔も撮影はたやすい。 ![]() 飛翔するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 翅表は黒く、前翅の中央には白い部分がある。こういう感じはタイワンクロボシシジミに似ている。 ![]() 飛翔するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 ![]() 飛翔するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 かなり引いた環境写真。林の奥の環境が暗いのがよくわかる。 ![]() 飛翔するヒメウラボシシジミ♂ 沖縄県石垣島 2023年10月19日 石垣島で撮影したヒメウラボシシジミは、姿や形から想像できるようにまるでリュウキュウウラボシシジミのような雰囲気の蝶だった。周年発生する蝶のようだが、今回撮影した蝶の鮮度から見て10月の半ば頃に一つの発生ピークがあった感じがする。 〈戻る〉 |