アポロウスバシロチョウ (1)
Parnassius apollo
今回のモンゴル旅行でもっとも撮影したかったのは翅に赤い斑紋のあるパルナシウスの飛翔する姿の撮影だった。それに該当するのはアポロウスバ、ミヤマウスバ、オオアカボシウスバの三種類である。なかでもワシントン条約の付属書に記載されているアポロウスバシロチョウは、ヨーロッパの香りもする蝶でもっとも見たい蝶のうちの一つだった。
集落からかなり奥に入った採草地で、飛んでいるのを見つけて撮影したもので、これは♂個体。空中に浮かんでいるように見えるが、ネギの花で吸蜜している姿である。
アポロウスバシロチョウ♂ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
モンゴルではあちこちに自生しているネギの花を好んで訪れる。
アポロウスバシロチョウ♂ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
下は♀。腹端に交尾嚢(スフラギス)が見える。
アポロウスバシロチョウ♀ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
アポロウスバシロチョウ♀ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
アポロウスバシロチョウ♀ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
アポロウスバシロチョウ♀ ネギ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
ヤナギランの花も多く咲いているのだが、一瞬止まるだけですぐに飛び去ってしまうという行動を何度か見かけた。
アポロウスバシロチョウ♀ ヤナギラン訪花 テレルジ 2017年7月7日
フウロソウの花もお気に入りのようで、よく吸蜜する。ただフウロソウの花の軸は細いので大きなアポロの体重を支えきれないためか、垂れ下がる場合が多かった。また吸蜜を始めるとフウロソウの花全体を覆ってしまうため、蝶ばかりで花が見えずに絵になりにくくなる。
アポロウスバシロチョウ♀ フウロソウ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
シモツケの花にも良く訪れる。だいたい淡いピンク系の色の花が好みのようだ。
アポロウスバシロチョウ♀ シモツケ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
カノコソウの花で吸蜜する個体。
アポロウスバシロチョウ♀ カノコソウ吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
ややくたびれたカノコソウでの吸蜜行動。実は今回の撮影旅行で最初に出会ったアポロウスバはこの個体なのだが、ポイントヘの移動中に車の中から見つけてもらって、飛び降りて撮影したもの。このような低標高地にもいることに少し驚いた。
アポロウスバシロチョウ♀ カノコソウ吸蜜 バヤンチャンドマン 2017年7月1日
最後にアポロウスバシロが飛んでいた環境を背景にした写真を一枚。
アポロウスバシロチョウ♀ 静止 テレルジ 2017年7月7日
枚数が多くなったので飛翔写真などは、また改めて掲載。
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