タイリクウスバシロチョウ

                 Parnassius stubbendrfii    

 フブスグル湖の近くのキャンプ場から轍が残る程度の道を車で詰め、さらに歩きで標高を稼いだあたりにタイリクウスバシロチョウがいくつか見られた。2017年はすでに♀も多く見られたのだが、2024年は♂の最盛期だった。


タイリクウスバシロチョウ♂ フブスグル湖周辺 2024年6月22日

 キアネで吸蜜する♂。


タイリクウスバシロチョウ♂ フブスグル湖周辺 2024年6月25日

 この蝶はそれほど標高を稼がなくても観ることはできるのだが、あくまでも第一目標はさらに高いところにいる蝶たちなので、そこそこの撮影で切り上げた。


タイリクウスバシロチョウ♂ フブスグル湖周辺 2024年6月22日

ネギに静止するタイリクウスバシロチョウ♂ モンゴル
  ネギの花にとまるタイリクウスバシロチョウ♂ フブスグル湖周辺 2017年7月2日

 種名のstubbendorfiiは、以前は北海道のヒメウスバシロチョウにつけられた名前であり、私などはそういう記憶があるのだが、最近の図鑑では北海道産はhoeneiとする独立種とされるようである。

ネギに静止するタイリクウスバシロチョウ♂ モンゴル
      タイリクウスバシロチョウ♂ 開翅 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

静止するタイリクウスバシロチョウ♀ モンゴル
      タイリクウスバシロチョウ♀ 静止 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

 ♀は腹に交尾嚢をつけているが、それがやたらに大きく見える。

静止するタイリクウスバシロチョウ♀ モンゴル
 タイリクウスバシロチョウ♀ 静止 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

開翅するタイリクウスバシロチョウ♀ モンゴル
    タイリクウスバシロチョウ♀ 開翅 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

 2017年は蝶を撮影している途中で、空が黒くなってきて、急に雹が降ってきた。こういうときにはネギの花の下側に下垂してやり過ごす蝶を何度か見かけた。この蝶はネギの花の大きさにしては少し体が大きいのだが、体をぴったりっと茎にくっつけて雨をしのいでいる。

ネギの花に静止するタイリクウスバシロチョウ♂ モンゴル
 タイリクウスバシロチョウ♂ 静止 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

訪花するタイリクウスバシロチョウ♂ モンゴル
    タイリクウスバシロチョウ♂ 静止 フブスグル湖周辺 2017年7月2日

2017年は天気が悪かったが、2024年は好天の下、この蝶を撮影することができた。

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