ツマジロウラジャノメ
Lasiommata deidamia
モンゴルのツマジロウラジャノメは北海道産と同じ名義亜種に含まれ、その名称の由来となる翅の紋が薄い黄色となる。本州から見ると紋が白いツマジロウラジャノメが標準で、北海道産は本州とは変わっているというふうに感じることが多いが、実は北海道産の個体が名義亜種で世界的に分布が広く、本州のものが変わっているのだということに気づく。 本州や北海道での本種は崖を好んで棲息する。モンゴルでは本種がいそうな崖を確認したわけでは無いが、近くには崖が無いような樹林を交えた草地でも多く姿を見ることができた。やはり草原の国という環境に適応しているのだろうか。
今回の旅行でも本種はいろいろなところで見ることができた。まず♂の半開翅。
ツマジロウラジャノメ♂ 半開翅 ウランバートル付近 2017年7月8日
樹林脇のカノコソウの花で吸蜜する姿を見かけた。
ツマジロウラジャノメ♂ 吸蜜 ウランバートル付近 2017年7月8日
ツマジロウラジャノメ♂ トゥルゲ峠 2024年6月26日
ツマジロウラジャノメ♂ トゥルゲ峠 2024年6月26日
岩に止まっている姿だが、崖とは違って大きめの石に静止している。
ツマジロウラジャノメ♀ 半開翅 ウランバートル付近 2017年7月6日
♀の方が斑紋の黄色が目立つので、北海道産と共通する特徴が良くわかる。
ツマジロウラジャノメ♀ 開翅 ウランバートル付近 2017年7月8日
樹林脇の草地に咲くフウロソウで吸蜜する姿。
ツマジロウラジャノメ♀ フウロソウ吸蜜 トゥルゲ峠 2017年7月5日
ツマジロウラジャノメ♂ トゥルゲ峠 2024年6月26日
緩やかに飛翔する姿。
ツマジロウラジャノメ♀ 飛翔 ウランバートル付近 2017年7月8日
樹林脇には活発に活動する本種が見られた。
ツマジロウラジャノメ♂ 飛翔 ウランバートル付近 2017年7月8日
ツマジロウラジャノメ♂ 飛翔 ウランバートル付近 2017年7月8日
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