タイリクアサマシジミ
Plebejus subsolanus
モンゴル産のアサマシジミにはタイリクアサマシジミという和名がつけられているが、日本産のアサマシジミとは同種でいわゆる名義亜種である。そのため日本産と比較してみたいということもあり、かなりがんばって撮影した。日本産には北海道、中部低山地、中部高山帯のものにそれぞれ亜種名が与えられているが、このタイリクアサマシジミは♂の青色鱗の感じから中部低山帯亜種
ssp. yaginus
に近い感じの個体群である。♀の後翅亜外縁の橙色斑列は鮮やかに発達するものもいた。
下はかなり青い部分が狭い個体だが、こういうのが多かった。
タイリクアサマシジミ♂ 開翅 ウランバートル ２０１７年７月６日
下の個体は翅いっぱいに青色鱗を散布しているが、その密度は薄くあまり青くは見えない。
タイリクアサマシジミ♂ 開翅 ウランバートル ２０１７年７月６日
後翅裏面の亜外縁の黒点列に青い鱗粉が入るのは、日本ではミヤマシジミの特徴の一つなのだが、モンゴルではアサマシジミに入っている。
タイリクアサマシジミ♂ バヤンチャンドマン ２０１７年７月１日
そのため翅の表を確認して、アサマシジミとミヤマシジミとを区別していた。
花穂にとまるタイリクアサマシジミ♂ フブスグル ２０１７年７月２日
タイリクアサマシジミ♂ フブスグル ２０１７年７月２日
キンロバイの散った花の跡に静止したアサマシジミの♀。
タイリクアサマシジミ♀ フブスグル ２０１７年７月２日
開翅するとキズが全く無いきれいな♀だった。
タイリクアサマシジミ♀ フブスグル ２０１７年７月２日
交尾する個体を発見した。これも♂の翅の表を確認してアサマシジミだと判断した。
タイリクアサマシジミ交尾 セレンゲ県 バーウアンバーン ２０１７年７月５日
花の間を飛翔する姿。
タイリクアサマシジミ♂ 飛翔 セレンゲ県 バーウアンバーン ２０１７年７月５日
タイリクアサマシジミ♀ 飛翔 セレンゲ県 バーウアンバーン ２０１７年７月５日
丈の低い草が茂る丘を飛翔する。
タイリクアサマシジミ♂ 飛翔 セレンゲ県 バーウアンバーン ２０１７年７月５日
タイリクアサマシジミ♀ 飛翔 セレンゲ県 バーウアンバーン ２０１７年７月５日
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