エゾシロチョウ
Aporia crataegi
モンゴルには同属のミヤマシロチョウも同じようなところに棲息している。この蝶はシロチョウの仲間ではもっとも普通に見られる種類である。モンゴル産は
ssp. sajana
に属し、日本産は
ssp. adherbal
とされる。こんな単に真っ白いだけの蝶のどこが違うのかと思って図鑑を見ていたら、日本産は翅脈の端のあたりの外縁が黒くなるのにモンゴル産はそのような傾向がないということのようだ。
エゾシロチョウ♂ 吸蜜 ウランバートル 2017年7月6日
上で述べた日本産との区別点が良く現れている個体。ナデシコの花で吸蜜している。
エゾシロチョウ♂ 吸蜜 テレルジ 2017年7月7日
エゾシロチョウ♂ 吸蜜 ウランバートル 2017年7月6日
エゾシロチョウ♂ ユリ吸蜜 テレルジ 2024年6月19日
天候が悪い時には、植物に下垂してやり過ごしている個体をよく見かける。本種は白くて大きいためよく目立つ。
エゾシロチョウ♂ 静止 フブスグル 2017年7月4日
下の植物が食草かどうかわからないのだが、♀がまとわりついて飛んでいた。モンゴルの草原の風景を背景にした気に入った一枚である。
エゾシロチョウ♀ 飛翔 セレンゲ県バーウアンバーン 2017年7月5日
高山の下草に静止する個体。この蝶の分布は低地から高地まで幅広い。
エゾシロチョウ♂ フブスグル 2017年7月4日
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