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大阪府八尾市 2008年9月27日 |
約6年間の関東での単身赴任生活を終えて、引っ越しやらなにやらでなかなかフィールドに出る時間がなかった。まだ荷物の整理がついていないが、三重に戻ってから最初に出かけたのが今話題の大阪のクロマダラソテツシジミ。撮影場所として大阪城などのシンボリックな背景も気になるところだが、自宅から近いということで八尾市を訪れてみた。 目的地に着くとあちこちに植木の畑が広がっており、所々にソテツも見える。また新芽が食害された株もある。そして足下には当然のようにクロマダラソテツシジミがちらちらと飛んでいる。この蝶を見るのは初めてでなく、また最近の状況を見ているとどこにでも湧いているようなので撮影に際して気持ちがときめくような蝶ではない。しばらく歩き回って、植木畑のなかの小さなセンニチコウの花壇にたくさん群れているのを見つけた。
大きく写してみると、なかなかきれいな蝶である。下は♀。
飛翔は緩やかで、花から離れない。
熱帯生まれのこの蝶には入道雲の夏空が似合うのだろうけど、秋の雲を背景にして一枚。
センニチコウの花の間を蜜を求めて飛び回る。
ソテツの葉上で休む個体。
♂同士が出会うと、時々長時間卍巴飛翔をすることがある。花で群れている蝶の割には、意外に自己主張が強いようだ。
これは♀の表を写したもの。
昨年、この蝶を南九州で見たときは、ちょうど発生の端境期で破損した個体が多かったが、今日は新鮮な個体も多く見られて撮影にはちょうど良かった。大阪のこの蝶は昨年から大発生しているが、本当に自然に越冬できたのだろうか。 あまりにあっさりと撮影が終わったので、もう一カ所別の蝶を見に行く事にした。
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