岐阜県揖斐川町 2008年4月5日 |
今年の初ギフに会いに行くために岐阜県美濃地方へ出かけた。実は一週間前にも出かけたのだが、恐ろしく寒い日であり、時雨も混じるような最悪の一日だったので蝶の姿を見ることが出来なかった。今日が仕切り直し。 はじめに前週も訪れた山県市のカタクリ群生地を見に行く。このカタクリの上をギフチョウが飛ぶとさぞかしすばらしい写真になるだろうと期待していったが、すでに花はすっかり終わっていた。下の写真は前週に撮影したもの。 ここをあきらめ、車でしばらく移動して揖斐川町へ。サクラも満開で天気も良く、絶好のコンディション。
最初に現れたのはミヤマセセリであった。雑木林のなかの遊歩道で盛んにテリトリーを張って元気に活動している。 山県市とは違ってここの林床に咲くカタクリはやや盛期は過ぎているもののまだ十分見られる状態だったのは意外だった。このカタクリを時折ミヤマセセリが訪れて吸蜜している。 林内をうろうろと歩き回る内にギフチョウが飛び立ち、少し離れたところの枯れ枝で日光浴をはじめた。新鮮な♀だった。 だんだんと気温が高くなり、数は決して多くはないが時々ギフチョウが飛んでくるようになった。下は♂。またカメラマンも数名歩き回っている。 時刻も昼を回り、そろそろピークから戻ってきた♂が蜜を求めるはずの時刻になった。林床では♀が産卵場所を探して、地上すれすれをゆっくりと飛び回っている。 このあたりの食草はヒメカンアオイ。ちょっと見たときは気がつかなかったが新しい芽が枯れ葉の間から覗いており、ギフチョウはこれに産卵している。 植え込みの枝先では冬を無事やり過ごせたウラギンシジミが止まっていた。 午後2時になり、そろそろ飛ぶギフチョウの姿も少なくなったので引き上げることにした。それにしてもカメラを持つ人が多くなったものだ。
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