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三重県菰野町 2008年7月23日 |
真夏の暑い日、またまた鈴鹿山地へキリシマミドリシジミを見に行った。現地で多くのカメラマンに出会ったが、ほとんどは顔見知りの方々である。キリシマミドリは時々飛び出すのだが、あまり数は多くなく証拠写真しか撮れなかった。 他の人が見つけてくれたキリシマの♀を撮影させていただいた。 飛翔写真の方は相変わらず不十分な出来。2005年に初めてここを訪れた時は、常に視界に数頭の個体が飛んでいるという大発生だった。ところがその時の不十分な機材で撮影できた写真を越えるものが撮れていない。他の蝶では何種類も取り直しをしている種類もあるというのに、毎年訪れているキリシマはなんと難しい蝶であることか。 不十分な出来のキリシマミドリはこのくらいにして置いて、数日前に撮影したクロシジミの写真をご紹介する事にする。すでに♂は姿を消して見られず、♀もあまり鮮度は良くない。 時折、開翅してくれるのだが、普通の黒い個体でもあり、あまり心躍るものがない。 前回訪れたときは気がつかなかったが、周りのヤシャブシの枝先にはたくさんの卵が産み付けられており、すでに大半は孵化している。近くにしばらく座って見ていると、時々♀が飛んで来る。産卵のために止まる枝先を慎重に選んでいるのだろう、蝶が見ている先には数頭のアリとアリマキがいる。 このような枝先の近くでしばらくホバリングして、十分状況を見極めているようだ。 そしてようやくアリがいる付近の枝に止まる。 腹部を曲げて、産卵を始める。 図鑑によるとクロシジミの幼虫は2令になるとアリにつれられて巣にはいるということなので、まだ枝先に残っているはずの幼虫を探してみる。そしてアリがまとわりついている枝先にクロシジミの幼虫を見つけた。手持ちでのマクロ撮影のため、あまり綺麗には写っていなかったのが残念。 このシーズンオフは、一度アリの巣を掘り返してみるかな?
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