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静岡県富士市 2008年8月2日 |
真夏のこの時期には、できれば涼しい高原や高山に棲む蝶に会いに行くのがいいのだろが、いろいろ都合があり5月に行ったクロコムラサキをもう一度見に行くことにした。先に結論から書くと、コムラサキ自体の数が少なく、クロコムラサキは目撃すらできなかった。こういうときは移動手段が足だけなので、他へ転戦することもままならない。この場所ではゴマダラチョウかツマグロキチョウくらいしか、めぼしい種類がないので、とりあえずゴマダラチョウに焦点を当てて撮影することにした。 最初は、クルミの樹幹での吸蜜。やや擦れている。 ゴマダラチョウは自宅近くでも撮影できるところはあるが、高い枝先を舞うのを見上げるような形になるため、裏面ばかりが写ることになる。そのため枝先を滑空する姿を翅の表から撮影したいと以前から思っていた。そしてコムラサキの撮影ポイントから少し歩いてエノキの下枝を見下ろせるポイントを見つけた。ここなら何とかなりそう。 カメラを準備して待機していると、時々ゴマダラチョウが飛んでくる。撮影できたのはこんな感じ。もちろん望遠による撮影で、これは200mm。
一匹の♀が止まっているところに♂が飛んできた。 エノキに隣接しているクルミの枝先が飛翔コース。 そうそう、エノキの枝先を滑空するこんな姿を押さえたかった。これこそまさに飛翔写真! ゴマダラチョウを撮影していると、タマムシがあちこちで飛んでいるのに気が付いた。中学生の頃はオオムラサキを採集に行くとよく見かけたものだが、最近は滅多に見なくなった。近くに飛んできたときにちょっと撮影。
かなり撮影できたように感じたので、最後に30cmくらいの距離からの接近戦を試みる。幸い時々地面近くまで降りてくる飛翔コースをとる個体がいる。ようやく1枚だけピントがあった写真が撮れていた。 2時を回ってもまだまだ蝶は飛んでいたのだが、雲ゆきが怪しくなってきたので引き上げることにした。湿地ではツマグロキチョウが吸水している。
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