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三重県志摩市、大紀町 2010年5月29日 |
午後の県南部のキナンウラナミアカシジミを撮影したかったので、それまでの間、志摩市の白いウラゴマダラシジミを撮影に行った。現地に着くとちょうどイボタの花は満開であった。ウラゴマダラシジミは県北の四日市でもすでに発生しているので、温暖なこの地ではすでに適期をはずしているのかもしれない。 ポンポンと道ばたのイボタノキをたたいて見ると、さっそく薄青いウラゴマダラシジミがふらふらと飛び出す。止まったところを見るとやはりちょっとすれている。なおもイボタを探しながら歩いていると、一匹の♀が地上近くをゆるやかに飛んでいるのをみつけた。カケはあるものの鮮度は悪くない。やはり志摩地方の白い個体である。このように背景のなかにシダが写り込むあたりが、四日市あたりでの撮影とは違うところである。
短時間、吸水しては小飛し、また小飛し近くに止まる。なかなかサービスの良い個体である。
この個体は30分くらい撮影につきあってくれたあと、ブッシュを越えて遠くに飛んでいってしまった。 すこし移動することにする。イボタの木をたたいてみるとときどきウラゴマは飛び出すが、高いところに止まってしまうことが多く、なかなか手が届くところには降りてこない。しばらく歩いて水田のきわに出てきた。低いところで一匹見つけることができた。
これはなかなかきれいな個体。
背景を入れてちょっと広角で撮影してみた。
もう少し待てば活動時間になり、♂が飛ぶとは思うけど、あまり鮮度が良いようには思わないので昼前にここを切り上げた。 車を西に走らせ、大紀町に到着した。昨年から何度か訪れて、目星を付けておいた場所をまわってみる。昨年撮影できた場所で新鮮な個体を見ることができた。ちょっと高いところだったので証拠写真程度。
チャンスがすくなかったので飛翔写真はピンぼけ、この個体が♂だとわかるだけ。
下の写真は蝶にはピントが合っていそうだが、手前の枝がじゃましてきれいに写っていないのが残念。 絶好の好天で、風も強くないのに結局見ることができたのはこの個体だけ。まだまだ発生の初期なのだろう。
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