熊本県  2011年7月10日  オオウラギンヒョウモン 

 ゴイシツバメの翌日はオオウラギンヒョウモン。数年前の前回の撮影時はカメラが故障しており、全く写真が撮れていなかった。もう一度、やり直しの撮影である。梅雨が明けて暑くなりそうなので、朝早く現地に着くようにした。

 まだ草原には日が射さないが、うろうろと歩き回るとツマグロキチョウやギンイチモンジセセリが姿を見せる。これは夏型の新鮮な個体。

朝早く、草原の草にとまるギンイチモンジセセリ夏型 熊本県 2011年7月10日
朝早く、草原の草にとまるギンイチモンジセセリ夏型 熊本県 2011年7月10日

 明るくなると翅を開いた。ビロウドのような翅のきれいな個体だった。

草原の草で開翅するギンイチモンジセセリ 熊本県 2011年7月10日
草原の草で開翅するギンイチモンジセセリ 熊本県 2011年7月10日

 

 草山に稜線から朝日が差し始める。ちょっと神々しい雰囲気。

 

 オオウラギンヒョウモンの♂は、草原の低いところを滑るように飛んでいる。♀を探しているのだろう。これくらい低く飛ぶと言うことは、♀は草藪の中に止まっていることを知っているのでしょうね。もし♂と同じように飛び回っているならば、もう少し高い位置を飛んだ方が見つけやすいように思う。

草原を飛翔するオオウラギンヒョウモン♂。すでに鮮度が良くなかった 熊本県 2011年7月10日
草原を飛翔するオオウラギンヒョウモン♂。すでに鮮度が良くなかった 熊本県 2011年7月10日

 ♂はすれた個体が多く、ちょっと時期がはずれていたため、あまり撮影チャンスがなかった。

アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂ 熊本県 2011年7月10日
アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂ 熊本県 2011年7月10日

 この日はきれいな♂が撮れなかったので。2008年撮影の個体を貼っておく。

 アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂ 熊本県 2008年7月9日アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂ 熊本県 2008年7月9日

アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂ 熊本県 2008年7月9日アザミの花で吸蜜するオオウラギンヒョウモン♂い  熊本県 2008年7月9日

 草原のアザミの花にオオウラギンヒョウモンの♀がとまっている。この日、♀は合計で2〜3頭目撃したが、いずれも新鮮な個体だった。

草原に咲くアザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日
草原に咲くアザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日

これはアカツメクサを訪れた個体。この蝶は体が大きいのであまり小さな花では支えきれず、このあたりで吸蜜できるのはアザミかアカツメクサくらいではないだろうか?

アカツメクサで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日
アカツメクサで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日


 アザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日
アザミで吸蜜するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日

オオウラギンヒョウモン♀吸蜜 熊本県 2011年7月10日
オオウラギンヒョウモン♀吸蜜 熊本県 2011年7月10日


 急に目の前でツマグロヒョウモンの♀とオオウラギンヒョウモンの♀同士の争いが始まった。きっかけはよく分からなかったが、花をめぐる争いだろうか。やはり体格で勝る重量級のオオウラギンにとってはツマグロヒョウモンはものの数ではない。簡単に蹴散らされてしまった。

ツマグロヒョウモン♀を追うオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日
ツマグロヒョウモン♀を追うオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日

 青空と山を背景に飛翔する♂

オオウラギンヒョウモン♂飛翔 熊本県
オオウラギンヒョウモン♂の飛翔 熊本県 2011年7月10日

 この♀は4人のカメラに追い回されて、いささか疲れ気味。日陰に入って休んでいる。

暑さのせいか日陰で休憩するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日
暑さのせいか日陰で休憩するオオウラギンヒョウモン♀ 熊本県 2011年7月10日

広い草原の真ん中でミヤマチャバネセセリが吸蜜している。


アザミで吸蜜するミヤマチャバネセセリ 熊本県 2011年7月10日

 こうして炎天下の草原でがんばって撮影を続けたが10時頃には暑さに耐えきれなくなったこともあり、引き上げることにした。。

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