6月の2,3日は同じような蝶を求めて三重県内の同じような場所を歩いていたのでまとめて記録しておきます。
はじめは早朝のウラジロミドリシジミ。松阪市のこの発生地ではすでに複数の♂が見られた。ナラガシワの枝先を叩いて、いくつかの個体をたたき出した。

ナラガシワの葉上に静止するウラジロミドリシジミ♂ 三重県松阪市 2012年6月2、3日
薄日が差してくると、サファイアブルーの翅表を見せてくれた。私が中学の時、最初に採集した緑色のゼフィルスはこのウラジロミドリシジミ、また最初に採卵したのもこの蝶。そのせいかちょっと思い入れがある蝶である。

早朝、下草で開翅するウラジロミドリシジミ♂ 三重県松阪市 2012年6月2、3日
下草やアカメガシワでの開翅ではちょっと違和感がある。ナラガシワの葉上できれいに開いたところを撮影したかったのだが・・・・。

アカメガシワの葉に静止するウラジロミドリシジミ♂ 三重県松阪市 2012年6月2、3日
松阪からしばらく移動して昼頃は海岸沿いへキナンウラナミアカシジミの探索。空間に面したウバメガシの枝先を揺すると、パラパラと飛びしてくれる。すでに♀が主体の時期であり、撮影にはもう少し早い5月末の方がいいようだ。

ウバメガシに静止するキナンウラナミアカシジミ 三重県志摩市 2012年6月2、3日
目の前で2つのオレンジが絡んだかと思うと、すぐに交尾が成立した。時刻は15時10分。角度が悪かったので、撮影にじゃまな枝を除こうとして揺れたときにポタッと落ちて、草の間に見えなくなった。

ウバメガシの葉上で交尾するキナンウラナミアカシジミ 三重県志摩市 2012年6月2、3日
次にこの蝶の飛翔を狙ってみる。今年の目標の一つはこれ。ウバメガシの枝先を舞い飛ぶ姿をできるだけ優雅に表現すること。7mほど先に飛ぶこの蝶を300oで狙ってみるが、やはり難しい。ほかのゼフィルスでも同じであるが、樹上高く飛ぶ蝶を至近距離で水平、できれば見下ろす角度で撮影できる場所がなかなか見つからない。 
飛翔するキナンウラナミアカシジミ♂ 三重県尾鷲市 2012年6月2、3日

キナンウラナミアカシジミ♂の飛翔 三重県尾鷲市 2012年6月2、3日

キナンウラナミアカシジミの飛翔 三重県尾鷲市 2012年6月2、3日

キナンウラナミアカシジミ♂の飛翔 三重県尾鷲市 2012年6月2、3日
帰り道、6月2日は大紀町のアカシジミに寄り道。写真で見る限りアカシジミは新鮮な個体。
クヌギの枝先を飛翔するアカシジミ 三重県大紀町 2012年6月2、3日
アカシジミがクヌギの梢を舞うのを見るのは久しぶり。 
飛翔するアカシジミ 三重県大紀町 2012年6月2、3日

クヌギの枝先を飛翔するアカシジミ 三重県大紀町 2012年6月2、3日
この場所でもあと数日すればウラナミアカシジミが発生するが、それは原名亜種。市町村合併で同じ町内に2つの亜種がいることになった。
6月3日の帰り道は再び松阪市のナラガシワ林でウラジロミドリシジミの飛翔を狙ってみる。天気が回復し、夕方になっても空が明るいためかなかなか活動が始まらず、帰宅タイムリミットの5時45分になってもまだ葉陰でお休みモードの♂もいた。
ナラガシワの葉陰を飛翔するウラジロミドリシジミ♂ 三重県松阪市 2012年6月2、3日

ナラガシワの葉陰に潜むウラジロミドリシジミ♀ 三重県松阪市 2012年6月2、3日
朝方は見かけなかったが、夕方は♀も見られたが、このように葉陰でじっとしていた。
〈戻る〉
|