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兵庫県佐用町ほか 2013年06月08日 ヒロオビミドリシジミ、ウラギンスジヒョウモン |
この日は、ITOHさんと兵庫県までヒロオビミドリシジミを見に行った。兵庫県出身の私にとってヒロオビミドリは比較的身近な蝶であり、以前は能勢の三草山によく採集に出かけたものだ。
着地地点を間違えると、下のような状況になる。といっても寝起きを襲われた蝶にとってはいい迷惑。これは♀。
こうして下草に降りた蝶の姿を見失わないようにしてしばらく待っていると、山際から射し込んだ朝日に反応してゆっくりと翅を開いてくれた。翅をすべて光るように撮影するのはなかなか難しい。この個体も上に被さった葉っぱのために、撮影アングルがうまくとれなかった。
先ほどの個体とは別の♀の開翅。新鮮な個体なのだがあまり静止場所が良くなく、ササの葉の影がかぶってしまった。
翅を開いた蝶も体が温まったのだろうか、次々に樹上に戻っていったので少し場所を移動してみた。 ここでもいくつかのヒロオビミドリが見られ、そのうちの1♂が下草に降りてくれた。時刻も遅かったのであまり期待していなかったが、ふと見ると翅を全開している。枝葉の隙間からのこの角度で4枚の翅を光らせることができた。
この個体は不活発で、緩やかに飛んでナラガシワの葉上で休憩した。その後、しばらく目を離したスキに飛び去ってしまった。10時をすぎてもう少し待てば活動時間と思ってずっとナラガシワの樹冠を見つめていたのだが、結局、テリを張る個体を見ることはできなかった。なおヒロオビミドリ以外の副産物はウラジロミドリシジミやウラナミアカシジミなど。
少し場所を移動して着いた別の場所での今回の撮影行のもう一つのターゲットはウラギンスジヒョウモン。最近はめっきりと少なくなっており、私も数年前に山梨県で見たのが最後だった。今回、改めて姿を見てこんなに速く飛ぶ蝶だったかとちょっと驚いた。忙しく飛び回っている蝶なのだが、それでも時々はアザミやヒメジョオンにとまって吸蜜してくれる。
たまたま一つのアザミの花の上で2頭の♂がはち合わせ。
普段はほとんど休むことなく飛び回っているが、これは♀を探す行動のようで時々草の繁みの中に入ったりして飛び回っている。そういうときはスピードが落ちるので飛翔写真を撮影するチャンスになる。
最後に地元のHさんのご案内で兵庫県産のヒメヒカゲを見ることができた。きわめて新鮮な♂できれいな個体だった。
こうして一日楽しく撮影をすることができた。 これまで大阪より西は少し距離があるように感じていたが、実際に行ってみると四日市から250kmほどで信州に行くのと変わらない。これからも折を見て出かけようと思う。
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