![]() |
福井県大野市 2013年07月15日 クロシジミ |
3連休の最終日は、情報をいただいて福井県までクロシジミを見に行った。三重県からは東名阪道、東海北陸道で北上し、白鳥から入ればそれほど遠くはない。ここではクロシジミは比較的多くの個体数を見ることができた。 最初は♀。いわゆる普通型である。クロシジミはこの普通の型以外に白化型が知られており、この地でも見られるというのでそれを重点的に探してみる。
普通型の開翅
産卵場所を探しているのだろうか、枝先を観察しながらゆっくりホバリングしている♀。
すでに産卵をしている破損が進んだ♀もいる。
こちらではすでに孵化した卵殻や初令幼虫も見える。
普通型ながら♀は撮影することができたので、今度は♂を狙って占有行動をとりそうなポイントへ向かう。注意しながら歩いてみると直ぐに新鮮な♂を見つけることができた。
薄曇りで比較的容易に翅を開いてくれる。クロシジミとはいいながら♂の翅表は上品な小豆色であり、この色調を表現するのはなかなか難しい。
占有行動をとっている♂は意外にもそれほど敏感ではない。この個体はほんの数pまで接近しても逃げなかったのでこのような広角での撮影も可能だった。
このような新鮮な♂もまだまだ見られる。先ほどの産卵中の♀の破損具合を考えると、だらだらと発生しているのだろう。
♂も何とか撮影することができたので、もう一度、白化型の♀を探しに行く。下の個体は、飛んでいるときから少し青い色が見える白っぽい個体だった。ふたたび飛び立ったので、見失わないように注意深く目で追いながら止まるの待った。
さいわい程なく静止してゆっくりと翅を開いてくれた。初めて直接見る白化型だった。ちょっと見るとウラゴマダラシジミのような雰囲気もある。
この個体はまた少し飛翔して止まり、今度は全開。鮮度も止まる位置も光の具合も申し分ないきれいな蝶だった。
白化型のもう少し軽微なものはそれより前にすでに飛翔する姿を撮影していたが、そのときはよくわからなかった。
また交尾している個体も見つけた。
まだ午後1時半頃で時間は十分早かったのだが、きれいな白化型を撮影することができたので大満足で帰途についた。
|