愛知県春日井市 2013年11月17日 ツマグロキチョウ

 土曜日に続き、日曜日もいい天気だったので、情報をいただいている春日井市のツマグロキチョウを見に行った。時折薄い雲はひろがるものの穏やかな日和だった。すでにキタキチョウやヤマトシジミはちらほら飛んでいるのにツマグロキチョウはとんでおらず、なかなかその姿は見つけられなかった。そのうちに灌木や雑草の茂みに止まっていることに気がついてからは、軽くたたき出して撮影をすることができた。

枯れた草の軸に止まっているツマグロキチョウ。ちょっと秋色の雰囲気になった。

ツマグロキチョウ静止 愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ静止 愛知県春日井市2013年11月17日

 動きが少ない蝶なので静止写真ばかり写してもおもしろくないことから飛翔写真に切り替えてみる。最初はいつものように24o(APSーCで×1.6です)から始めてみる。いつもなら露出補正は−2/3くらいにしているのだが、蝶の翅が明るく露出オーバーしているように思ったのでさらにマイナス補正をかけて撮影する。

芝の上を飛ぶツマグロキチョウ 愛知県春日井市2013年11月17日
芝の上を飛ぶツマグロキチョウ 愛知県春日井市2013年11月17日

 やはり飛翔写真は正面からの姿を撮影するのがベスト。

ツマグロキチョウ飛翔 愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔 愛知県春日井市2013年11月17日

 次に40oに切り替えて蝶自体の姿を主に狙ってみる。飛翔写真は片手でカメラを持つのでできるだけ軽量なシステムにしたい。その意味ではミラーレスは最適な選択だろうけどキヤノンのEOSMはあまり使いたいとは思わない。その点、軽量という意味ではこの40oのパンケーキレンズは充分であり、重い7Dにつけても振り回しやすい。

ツマグロキチョウ飛翔  愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔  愛知県春日井市2013年11月17日

 まして明るい環境でフラッシュも不要、おまけに撮影の足場は良い、とくれば一番楽な部類の飛翔撮影だろう。

ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日

 最後に広角で環境を含めた姿を撮影する。差しつかえ無い範囲で背景を活かした構図を心がけるようにカメラの角度を調整する。できるだけ青い空を入れたいと思う。

ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔    愛知県春日井市2013年11月17日

 時には無理して青い空を入れるためのローアングルも。ツマグロキチョウは明るい色調の蝶なので空を背景に入れた構図で、フラッシュなしでも黒くつぶれなかった。

ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日

ツマグロキチョウ飛翔   愛知県春日井市2013年11月17日
ツマグロキチョウ飛翔  愛知県春日井市2013年11月17日

この日に見かけた個体数は10頭弱だった。前日の午後は暖かくて飛んでいる個体がいたようだが、この日はほとんど自発的には飛ばなかった。 結局、最後まで草の影でじっとしている姿が目立った。

草の陰に静止するツマグロキチョウ 愛知県春日井市2013年11月17日
草の陰に静止するツマグロキチョウ 愛知県春日井市2013年11月17日

 1時間半ほどで充分撮影できたので、この日は11時頃にはお終い。

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