長野県南部 2014年5月24日 クモマツマキチョウ他 |
暑くなりそうな土曜日、長野県南部の山に入ってみた。風も無く絶好の条件だったが、お目当ての蝶はなかなか飛び出さない。時々ミヤマセセリがハタザオで吸蜜するが、体が重たいのだろう花茎が垂れ下がってしまう。バリアングルのカメラでは無いので翅の表を撮影するには地面に這いつくばって構えなければならない。でもその分背景がすっきりとした写真が撮れた。これは♂。
枝先に止まったのは新鮮な♀。
11時を回ってもなかなかクモマツマキの姿は現れない.。仕方が無いので場所を移動してみた。たどり着いたのはガレ場に沢が流れ込んでおり、食草も周りに生えているようないかにも良さそうな場所。ここでダメなら今日はあかんやろうな〜。と思いながら蝶が現れるのを待ってみる。 10分ほど待つと、目指す蝶が現れた。急なガレ場なので走り回るわけにはいかないので遠目から300oの望遠で飛翔する姿を狙ってみる。蝶は同じような場所を巡回するように飛んでいるのだが、その間に、時々短時間だが静止するハタザオの株があるのに気づいた。
そこで沢を渡り、ガレ場を登ってその株の横に陣どって蝶が飛んでくるのを待ってみる。 しばらく待っていると期待通り近くのコースを飛んでくれた。蝶までの距離が近いので止まらなくても100oのレンズで大きな姿で飛翔を撮影できた。
そしてごく短時間だが、ハタザオに止まって吸蜜をしたところを撮影することが出来た。
> これで何とか証拠写真が確保できた。この♂はこのあとしばらく周りを飛んでから沢の下流の方へ飛んでいって戻らなかった。
このあとクモマツマキチョウが飛ぶ山から麓へと移動した。 山を下りてくるとウスバシロチョウやサカハチチョウなどの初夏の蝶がたくさん飛んでいた。
ネギボウズに来たウスバシロチョウ。初めてウスバシロチョウを採集したのは滋賀県の安曇川沿いの集落だった。兵庫県から始発の電車で京都へ、京阪三条からバスにゆられて滋賀県の坊村という山里へと、かなり長時間のアプローチだった。そしてネギボウズに止まるウスバシロチョウをいくつも採集したのが印象に残っている。
ウスバシロチョウが舞い飛ぶ山里を離れて今度は河原を歩いてみる。新鮮なミヤマシジミが飛んでいたが、時刻が遅いせいか♂は翅を開いてはくれなかった。
♀は半分だけ開翅。
車に撮影機材を取りに戻って気合いを入れれば、それなりにいい写真も撮れただろうけど、昼間にけっこう歩いた後ではあまり気分が乗らず、また多化性のミヤマシジミでもあるのでいつでも撮影できるという考えがあり、適当に撮影しておいたらやはりそのような写真になってしまったのが残念。
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