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兵庫県西部 2014年6月13日 ヒロオビミドリシジミ ほか |
6月13日に休暇を取って、金土日とかねてから懸案であった、中国地方のモドキ2種類を撮影しに行った。このこところいろいろ情報が入り、,この地方の蝶も比較的身近に感じられるようになったので、まずヒロオビミドリシジミからご紹介したい。まず、朝一番にナラガシワの大木を揺らして地面に下ろしたヒロオビミドリシジミ♂。私はもともと三草山とそれほど遠くない場所で育ったので、ヒロオビミドリシジミは比較的親近感がある蝶なのであるが、三重県に移ってからはなかなか見る機会が無かった。
♂はともかく、♀はさすがにヒロオビの名にふさわしい。
他はウラジロミドリシジミやウスイロオナガシジミ。
一通り、林の木々をたたいて周り、良さそうな蝶をマークしながら開翅を待つことにする。今回はヒロオビの2頭の♂が比較的近いところに止まったので、両方を眺めながら、明るくなるのを待つことにした。最初に開いたのは、上が開けた場所に止まった個体。裏面の様子から鮮度は期待できないと思っていたとおり、やはりキズがある個体だった。でも直射日光が当たる前に開いたので上品な色調に写せた。でもやはりキズは目立つ。
次に開いたのは、比較的新鮮な個体。この個体に期待していたのだが、翅を開く前にちょっと向きを変えて移動したので思うような角度での撮影が出来なかった。前翅にやや欠点があるのだが、鱗粉の状態は悪くない。
ヒロオビの開翅ばかりに注目していたが、近くでウラジロミドリが開いていた。
その後、ヒロオビの♀も開翅したが、こういうところで全開してもちょっと趣に欠ける。
下のウラジロミドリの♀は、実は昼過ぎに活動時刻前に撮影したものなのでナラガシワの葉上で開いている。こういう姿が本来の姿何でしょうね。
昨年は見なかったが、今年はウスイロオナガシジミも見ることができた。ヒロオビやウラジロミドリの後で近づいて見ていると、いわゆるV字状に少しだけ開いてくれた。
この地のヒロオビミドリは一週間前が鮮度も良く撮影に適して時期だったようだ。それをあえて一週間ずらしたのはテリ張りの飛翔を撮影したかったためである。昨年も訪れたが、鮮度が良い♂が撮影できたのに昼間のテリ張り飛翔は全く見ることができなかった。これは個体が成熟していなかったためであろうと考え、その期間を取ったものである。今回は一応テリ張りと飛翔も何とか撮影できたが、もう少し時期を遅らせた方が、もっと活発に飛んだかもしれない。飛翔写真であれば多少のスレなどは目立たないので、次はもう少し時期を遅らせてみようとも思った。結局あれやこれやの理由をつけて、何回も撮影に出かけることになるという結論だけは変わらない。 それにしてもヒロオビミドリの飛翔は素早い。そうとうなトリミングをしないと豆粒のような姿にしか写らない。
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