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徳島県 2015年4月25、26日 シルビアシジミ |
前回のスギタニルリシジミに続いて今度は春のシルビアシジミを狙ってみた。情報をいただいて訪れた舞台は海を渡った徳島県。春のシルビアシジミは大きくて立派ではあるけれど個体数は多くないということで少し心配しながら出かけた。明石と鳴門の橋のおかげで三重県からでも意外に近く、7時前に現地に到着した。 お天気はいいのだが風が冷たくまだ何も飛んでいない。しばらくは車で待機し、気温が上がるのを待って撮影に出かけた。同じような場所を何度も歩いて撮影したので、時系列では無いが適当にご紹介したい。 最初はシルビアシジミといえばやはりミヤコグサとの組み合わせだろう。本当はミヤコグサに止まって開翅する姿を狙いたかったが、ミヤコグサに来るときは食事をするときで、あまり開翅することはないようだ。じっと蝶を見ていると花を訪れた直後に軽く一度だけ翅を開くときがあるが、なかなか撮影までには至らない。
やや陽が高くなり活発に飛ぶ個体も見えてきた。ピーカンの青空なので、開翅したときに蝶を陰に入れて撮影した。深いシルビアブルーが美しい新鮮な♂。
このポイントで見かけるシルビアはおおむね新鮮で撮影適期だった。
このようなすばらしく抜けるような青空のもとで撮影した。でもこの頃はちょっと暑くなり始めていた。
♀はなぜかあまりきれいな個体が撮れなかったのが残念。このタンポポのような花では吸蜜時に開翅する姿を他にも見かけた。
交尾も数回目撃したが、不思議と新鮮な個体同士は少なかった。このカップルは縁毛が揃っているのでまだいい鮮度はいい方である。せめてミヤコグサの上で交尾している姿を掲載。
そして下のような個体が当地で見られる白化型。白化が進むと後翅の亜外縁のくさび紋まで白くなるそうだが、この個体はそれほどでも無い。5段階評価で2〜3段階程度の白化度らしい。この程度の個体は他にも見られた。またさらに軽微な変異個体も何度か見かけた。
白化個体の飛翔。
同じ個体の翅表。普通の個体と格段の違いがあるわけでは無いのは残念。このようなピーカンの日は翅の向きにより全く色調が飛んでしまうので歩留まりが悪くなる。静止写真ならばいろいろ工夫も出来るが、飛んでいる個体は本当に運次第。
ミヤコグサへ飛んできた白化型個体だが、表面ではわからない。
陽が傾くとスッと突き出した草の先に止まる個体が目につくようになる。ゴマシジミでよく見るように他のシジミチョウもこういう目立つところで夜を過ごすのが多いようだがなぜなのだろう。敵に見つかりやすそうだし、朝露にも濡れてしまいそうでメリットが感じられない。
次第に陽が傾き日没の時間になった。赤い夕日に照らされたシルビアシジミ。今日は一日中、思う存分に撮影を楽しめたので大満足。
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