2015年11月21日 三重県熊野市 ルーミスシジミ他 |
八重山から戻ってから、お天気が悪かったり用事があったりしてしばらくフィールドに出られなかったが、21日の土曜日に久しぶりに撮影に出かけることができた。お天気は良さそうで、この日を逃すと今秋のルーミスを見る機会が無くなりそうである。 条件は良いと思うのだがルーミスシジミは高い木の梢上を時折ちらちらと飛ぶばかりで、なかなか手が届くところまで降りてこない。ルーミスが降りてくるのを待つ間に飛んできたウラギンシジミの♀を撮影。白斑の様子から見ると夏型のようだが、このまま越冬できるのだろうか。 このポイントは午前中の日当たりが悪く、正午を過ぎてからルーミスが降りてくることが多い。この日はルーミスにとって絶好の条件かと思ったのだが、期待に反してようやく一頭が比較的低い枝先に降りてきてくれただけだった。残念ながら破損も進んでおり、やはり発生後に相当の日数がたっているのだろう。
止まったのは2mくらいの樹上なので、脚立を使っても開翅はこの程度が精一杯。
午後一時を過ぎると谷筋は日射しが入らなくなり、うすら寒くさえ感じられるようになる。こうなるとルーミスはもうお終い。 帰途、道ばたに咲いているビワの木でたくさんのサツマシジミが飛んでいるのを見つけた。さすがに翅は色褪せており、撮影にはちょっと無理がある。
でも時には10頭近いサツマシジミが青い空を背景にして吹雪のように群れ飛ぶ姿はなかなか美しく壮観だった。いわゆるサツマ吹雪を初めて見ることができたが、それを撮影できなかったのが残念だった。
破損が進んだサツマシジミに比べて、イシガケチョウはややカケた個体もいたが、おおむね新鮮で10頭くらいが群れて吸蜜していた。イシガケを一度にこんなにたくさん見たのも初めて。秋型の♀のややクリーム色かかった色調が何ともいえずにいいものである。
上下対称形に静止した姿をなんとなく面白く思ったので撮影。これは♂なのかな。
ビワの周りを飛翔するイシガケチョウ 2015年11月21日 イシガケチョウは三重県県北部の鈴鹿山地などでは少ないものの県南では普通種である。いつもほかのついでのターゲットという扱いの蝶であるが、よく見るとやはり繊細で美しい蝶である。蝶もゆっくりと吸蜜してくれたので接近してじっくりと見ることができた。
ルーミスには恵まれなかったが、きれいなイシガケチョウを見ることができたのでまあ良い一日だった。
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