2016年10月16日 静岡県浜松市 クロツバメシジミ |
前回の訪問から2週間が経過したので、蕾だったツメレンゲの花穂も開花しているかもしないということで、ふたたび静岡県を訪れた。クロツバメは春から秋まで長期間撮影できる蝶だが、ツメレンゲの花穂との組み合わせを考えると、おそらく1〜2週間くらいしか撮影チャンスは無い。
この日は前日と同じく抜ける様な青空となった。空気が入れ変わった様で風がやや冷たく感じられる。 少し到着が早かったので、河原に降りてまだ寝ているクロツバメシジミを探してみた。しばらく探して日陰のヤブハギの枯れた実に新鮮な個体が静止しているのをみつけた。枯れた実がいかにも秋を感じさせる。 ![]() 早朝、ヤブハギの枯れた実に静止するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 目が慣れてくるとあちこちに静止している蝶が目に入ってくるようになったので、背景を入れて撮影してみた。ツメレンゲの群落は西向きのため、午前中はなかなか日射しが当たらず、蝶が活動するのはまだまだ時刻が早い。 ![]() 早朝、静止するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 昼近くなり、気温が高くなると活動を始めた。日向で開翅する個体はいるのだが、気温が低いせいかなかなか日陰に咲いているツメレンゲには止まらない。下の個体は直射日光が強い場所に止まったので、影を作って撮影。 ![]() 地面に静止するクロツバメシジミ♂ 静岡県浜松市 2016年10月16日 ようやくツメレンゲの群落にも光が当たり始めて、花穂にとまる個体も現れはじめた。 ![]() ツメレンゲの花穂に静止するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 「咲き乱れるツメレンゲの花穂の間を舞い飛ぶクロツバメの姿」というのがずっと前から頭の中にあり、そういう撮影が出来る場所を求めて探していたのだが、今回ようやくそれらしい雰囲気の一枚を撮影することが出来た。花穂がやや短いのが残念だが、欲を言えば仕方が無い。 ![]() ツメレンゲの群落の上を飛翔するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 もう少し蝶の鮮度がよければ良かったのだが、立派な花穂周りを飛翔する姿もなんとか撮影できた。 ![]() ツメレンゲの花穂周りを飛翔するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 ツメレンゲの群落には何頭かの♀が産卵に訪れているが、その♀を求めてか♂も飛来して、盛んに求愛飛翔をしている。 ![]() 求愛飛翔するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 昼を過ぎて気温が上がったせいか、日陰の花にも止まるようになった。 ![]() ツメレンゲの花穂に静止するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 前景の花穂が少し寂しいのが残念だが、この場所はこういう雰囲気の写真が撮れるので、遠いところまで来た甲斐が有ったと思う。 ![]() ツメレンゲの群落の上を飛翔するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 逆光で撮影するとツメレンゲの葉が赤く透けてなかなか色鮮やかである。色調はすっかり秋の雰囲気。 ![]() ツメレンゲの群落の上を飛翔するクロツバメシジミ 静岡県浜松市 2016年10月16日 来年もまた時期を見計らって訪れたい場所である。
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