２０１９年１０月９日　長野県安曇野市　クロツバメシジミ

　 信州の安曇野あたりのツメレンゲがちょうどいい時期になったという情報をいただき、撮影に出かけた。クロツバメシジミは春から秋まで見られるが、やはりツメレンゲの花穂との絡みを撮影したいと思っている。撮影場所はこのような河川の堤防の法面にたくさんのツメレンゲが生えているところである。



　朝方はかなり気温が下がり、また強くはないが北風も吹いていたので気温の上がりは鈍く、クロツバメシジミはなかなか活動を始めなかった。
　堤防にはこのようにたくさんの花穂が伸びている。


静止するクロツバメシジミ♀　長野県安曇野市　2019年10月9日

日が当たり始めて、ようやくツメレンゲの花穂に静止する♀を撮影した。


静止するクロツバメシジミ♀　長野県安曇野市　2019年10月9日

　気温は低いが日差しはきついので陰を作って撮影した。こういう気温が低い日は、影に入れるとすぐに飛び立ってしまうので撮影はしにくい。


静止するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月10日

　花に止まって少し翅を開いた姿。


静止するクロツバメシジミ♀　長野県安曇野市　2019年10月9日

　撮影したかったのは花穂を背景に飛翔する姿だったが、ここはちょっと花が少なかった。


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日

　♀は花穂よりは産卵に適しているような小さい株の周りを飛ぶことが多かった。


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日

　こういう躍動感のある姿を捉えることができると嬉しくなる。


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日

　もっとたくさんのツメレンゲが茂っているゾーンはあるのだが、こちらの意に反して蝶はなかなかそういう場所を飛んでくれなかった。そのためツメレンゲの花穂の写りが小さくなりすぎて写真の迫力はイマイチになった。


飛翔するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日

　交尾する♂♀も見ることができた。


交尾するクロツバメシジミ　長野県安曇野市　2019年10月9日

　小さな株に産卵する姿。この時期は花穂もいいのだが、花が無くても紅葉のように色づいたツメレンゲも季節感が感じられていいものである。


産卵するクロツバメシジミ♀　長野県安曇野市　2019年10月9日

　これまでの長野県北部の白馬村に加えて、この春から松本を中心とする県中部のタイムリーな情報もいただけるようになった。ツメレンゲの花穂の的確な時期などは、三重にいてはわからないものなので、とてもありがたいものである。

　〈戻る〉