2020年8月14日 和歌山県新宮市 ルーミスシジミ
やはり暑いときはルーミス狙い、ということで前週に続き今度はお隣の和歌山県へ出かけた。紀伊半島内のルーミスなので同じような顔をしているのだが、少し珍しいイメージのあるこの蝶の撮影はなかなか面白い。
30℃を越える暑い日なのだが、ルーミスが涼みに降りる所は日陰でもあり、それほどの厳しい暑さではない。でも湿気はかなり高く、汗は大量に流れ出る。 はじめはルーミスのポイントで見かけたモウセンゴケの仲間。湿地の蝶を撮影するときに見かけることはあるが、ルーミスのような森林性の蝶を撮影するときに見かけたのは意外だった。 静止するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 地面付近の枯れ葉上に静止する個体。吸水するのなら湿った苔の上に止まりそうなものだが、そういうことは少ない。 静止するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 岩に生える苔に止まっても口吻を伸ばしていることはなかった。またなにより苔はカラカラに乾いている。 静止するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 林道にクロスする小さな谷では、低い草に静止して涼んでいる個体を見かけた。 静止するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 下は飛び立つ前に翅を開いたところ。この個体は翅にキズがなくきれいだった。 開翅するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 低いところに降りてきている個体を狙って飛翔写真を撮影した。この個体の鮮度は悪くないのだが、両前翅先端が少しかけている。 飛翔するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 下の個体は上と同一個体。でも撮影時刻は30分間の違いがある。この日は撮影のために同じ場所を何度も往復しているので、時刻の違いはあるが撮影場所は同じ所だった。この蝶は一度降りてくると、撮影のために驚いて舞い上がっても、またしばらくすると同じようなところに戻ってくるということのようだ。 飛翔するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 この日は約一週間前の三重県熊野市での撮影個体に比べて、カケ個体が多く、また翅表にキズが多いなどの鮮度が良くない個体が多いという印象だった。一週間でこれだけカケやキズが増えるとすると、秋にはボロボロになってしまうということだが、実際にはそのようなことはない。単なる偶然かも知れないが、そのように感じる何らかの理由があるのだろうと思う。下はこの日撮影した中できれいな方だった個体だが、鮮度は落ちている。 飛翔するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 下の吸水個体は午後に日射しの中で吸水していたのだが、直射日光下での撮影でもあるだろうが翅裏面に鮮度が感じられず、かなり飛び古した印象がある。今のところ、飛び古したキズなどが多い個体が比較的低いところに降りやすく、そういう個体を選択的に撮影してる可能性を考えている。もっともデータも少なく、実際のところはわからない。 吸水するルーミスシジミ 和歌山県新宮市 2020年8月14日 梅雨が明けたと思ったら、連日の猛暑が続いている。8月に入り信州の蝶も終わりに近づいているので、こういうときは暑いからこそ撮影しやすいルーミスシジミを狙うのがいいのだろう。飛翔は避暑でじっとしているのをむりに飛ばせての撮影が主体になるが、秋よりはきれいな個体が期待できる。またこの時期の厄介者のヒルも場所を選べば何とかなる。まあ、暑いことは間違いないのですけどね。 〈戻る〉
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