2021年3月14日 三重県御浜町 ルリシジミ
県北の四日市市から県南の御浜町までわざわざルリシジミを撮りに行ったわけではなく、ターゲットはスギタニルリシジミだった。入ってみたのは下のようなきれいな流れの河原。ところが期待に反して未発生だったようで、越冬後のテングチョウの他にはただのルリシジミが数頭だけという状況だった。
![]() そこでこれからのシーズンに向けて練習がてらルリシジミにカメラを向けてみた。そういえばこの時期のルリシジミを狙うことはめったにない。はじめは岩の上に止まる姿から。 ![]() 静止するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 時々は岩に止まって開翅してくれた。スギタニルリに比べると多少色調が薄いだけで、新鮮な個体はやはり美しい。といっても個人的にはルリシジミは夏に出る大きくて明るい空色の個体が好みなのですけどね。 ![]() 開翅するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 静止の後は飛翔する姿を狙ってみた。天気が良いので光量が十分にあり、きれいに撮影できた。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 岩の間からこちらへ飛んでくる時を狙って撮影してみた。やはり頭がこちらに向いた姿が好ましい。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 私は蝶に対してカメラを低く構える傾向があり、このように翅表が四枚とも写ったアングルで撮れることはあまりない。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 一方、カメラを低く構えるからこそ、下から見上げるようなアングルでのショットも多くなる。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 これまでは順光での撮影だったが、次に逆光で川の流れを背景に撮影してみた。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 逆光で縁毛が光っているのにもかかわらず、翅裏が黒つぶれせずに撮影できた。 ![]() 飛翔するルリシジミ♂ 三重県御浜町 2021年3月14日 これまで私のスギタニルリの県内での撮影は2010年3月14日の熊野市楊枝川が最も早かった。今日の場所はそこよりは標高も低いので、春が早い今年が未発生らしいというのが意外だった。あるいは全く見当違いの場所で探していたのかも知れない。 狙っていたスギタニルリシジミには見事に振られてしまったが、きれいなルリシジミを撮影することができた。こうして並べてみるとルリシジミもスギタニルリシジミも同じようなものであることがわかる。また例年、シーズンオフには撮影機材に多少の工夫を加えているが、いまのところうまくいっているようではある。 〈戻る〉
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